【小さいながらも魅力に溢れる《香合》】

こんにちは! 初心者大歓迎の《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークション、スタッフの利休です。

世の中には、さまざまなコレクターがいます。コレクションする理由もさまざま。唯一のものばかり集める人がいるかと思えば、マックの包装紙とか空き缶とか多くの人にとってはゴミとしか思えないものをコレクションする人も意外と多いです。集める理由から人間の奥深さを感じることができ、それはそれでとても面白いと感じます。

骨董・美術品に限っても、なぜ浮世絵なのか軸物なのか器なのかと考えた時、やはりコレクターによって集める理由は異なります。ただ、コレクター気質がない人でも、理由なく思わず集めたくなってしまうというアイテムというものも存在します。《根付》《茶碗》などもそうですが、集めたい、集めやすい道具の代表として、《香合(こうごう)》があります。

《香合》は香りを聞くための茶道具ですが、単に香りを楽しむのではなく、焚く香りによって、あるいは《香合》の提示の仕方によってコミュニケーションツールとしての役割があります。そのため、季節や茶席に応じて使い分ける必要があり、茶道を本格的に嗜む人であれば複数の香合を自然と所有するようになります。

ただ、《香合》は単純に造形物としての魅力に溢れています。香を収納するので匂いがでないようにぴったりと合う蓋が必須であり、大きさは手のひらに収まるサイズ。素材や形状は多岐にわたり、焼物に限っても染付、交趾、青磁などあらゆる種類がありますし、蒔絵や螺鈿といった伝統工芸が施された木製品も多く、モチーフも十二支、七福神などバラエティに富んでおり、まさにコレクションしたくなる美術品と言えます。

その美しさ、巧みさ、愛らしさに魅了されたコレクターは多く、コレクションアイテムとして人気が高いと思いますが、ただ単純にお部屋のインテリア小物として飾っても素敵ですし、自分の好きなお香を焚いて香りを楽しむのも良いでしょう。 一般的な骨董市でもよく見かけますし、サムライオークションでも取り扱いが増えて欲しいと願う作品ジャンル《香合》。皆さんもお気に入りの《香合》を探してみてはいかがでしょうか?

【想像力と美意識を味わう《金継ぎ》】

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私も愛用しているファストファッションブランドがハイテクジーンズなるものを販売して話題になっています。色落ちしないそうです。かたや新品であるのに最初から傷んでいるダメージジーンズも人気です。好みはまさに十人十色。

昔は自分で履いていくうちに自然と色落ちし、世界で一本のオリジナルになるところにデニムの楽しみがあったのですが、製造技術の進歩は全ての消費者を顧客にするべく、経年劣化のイメージを含めたあらゆるバリエーションを揃えて、手ぐすねを引いているように思えます。

先日の骨董市で見かけた《金継ぎ》の器。手にとってみると手のひらにちょうど収まりもよく、古色蒼然とした雰囲気が魅力的で、買うべきかどうか数分悩み(楽しみ)ました。特に味わい深かったのがその金継ぎの美しさです。

思えば、金継ぎはダメージジーンズの傷と似ています。気にならない人には全くわからないと思うのですが、ダメージがあれば何でも良いというわけではなく、その破れが生み出す景色が自分の美意識と合っているかどうかが重要。明確な正解も論理もなく、その傷、あるいは修復後のカタチを自分が気に入るかどうか、判断は自分のセンスだけです。

本来の金継ぎは、物資が今のように豊かではない室町時代、割れてしまった器に愛着や未練があり、修復してもっと使いたいというところから生まれた技術です。もったいないという気持ちから施した修復の跡に、後の数寄者が美を感じ、景色として楽しみはじめ、今日的には芸術的評価を高めているというのはとてもユニークだと思います。

金継ぎはさらに発展し、別の器の破片を組み合わせる《呼継ぎ(よびつぎ)》という技術も生まれました。これなんかはまさにパッチワークですね。素材の異なる陶磁器をつなぎ合わせるわけですから、金継ぎよりも変数が多くなり、さらにセンスが求められます。 金継ぎに川などを重ね合わせて想像するのは、枯山水の石庭と同じ。骨董はその来歴を想い、長い時間を経て生まれた変化を味わい、そして空想の世界に旅立って想像を楽しむことのできる知的な遊びなのだと思います。

【感受性を育む《骨董のすすめ》】

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骨董が身近にある生活のメリットは、感受性を育ててくれるところにあると思っています。それは、どういうことか? 

目の前の古ぼけた、しかし味わい深い骨董品は、世界で唯一の存在であり、お金を払ってあなた自身が価値を確定した商品です。その商品を見たり使ったりする度に、あなたは自分の美意識とその都度向かい合うことになります。

例えば、小さくて可愛いアンティークの《小引き出し》。女性ならアクセサリーの類や香水の小瓶など、男性ならばカフスやネクタイピンなど、さまざまな小物の整理に活用できると思います。

どこかの骨董市やネットオークションで偶然見かけて、なぜか魅了されて手元に欲しいと思った時、価値が曖昧なその商品を手に入れるために、まずあなた自身が自分のセンス、価値観を自問自答することになります。

一般的な工業製品ならば、比較対象が沢山ありますし、価格もすぐにわかります。でもアンティーク品の場合は、情報がなかなかありません。だから目の前の品物に対して、自分の人生経験を総動員して買うべきかどうか、自ら判断しなければなりません。高いのか安いのか、役に立つのか、必要なのか、などなど。

機能性やデザイン性だけを考えれば、最新式を購入した方が良いに決まっています。それでもわざわざ不便で価値もよくわからないものを手に入れようとする時、そこには自分にとっての明確な理由、すなわち哲学が必要になってきます。

つまり、たとえ意識していなくても、何らかの納得があって購入することを決めた時、あなたの感受性は少しだけ、鍛えられたことになります。 骨董は、好きなものを手に入れることが毎回自らの美意識と向かいあうことになりますし、生活の中にあって毎日眺める時にも同じことを想います。それこそが、骨董・美術品と暮らす魅力、楽しみだと思います。

【作品の格を見極める《共箱》】

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フリマアプリでアパレルブランドの紙袋や箱が販売されているそうです。まあ、抜栓したワインコルクや石が流通しているくらいなので、驚くほどのことではないのかもしれません。買取りに出す時に箱があると査定が良いのだとか。

なるほどそんなことかと納得しましたが、確かに宝飾品をはじめ、アパレル、靴、Appleなど、企業コンセプトが明確なブランドは、パッケージにも気品を感じたり、筋が通っているなと感心することがあります。

骨董・美術品の世界にも、作品を入れる《共箱》の存在があります。箱の表には作品名、裏側には作者自身による銘が記されており、共箱によって作品の真贋がはっきりするため、いわゆる保証書のような役割があります。

共箱以外にも、作者以外の人物がその作品について箱書き(鑑定)している識箱(しきばこ)や極箱(きわめばこ)、書付箱(かきつけばこ)があり、作品とは無関係な整理・保存のための合わせ箱(あわせばこ)もあります。

箱そのものにも格式があり、例えば蓋を開けた時、内部の立ち上がりが本体側にあるか蓋側にあるか、立ち上がりの数は2本か4本か、それとも立ち上がりがなく蓋を乗せるだけかなど、機能面も含めた違いがあります。

一流の作家の《共箱》には、その筆跡を含めて格調を感じます。それは私が、権威に弱いからという部分もあるかもしれませんが(^_^;)、立派な箱に入っていても中の作品が凡庸だった場合には、やはりそのアンバランスさに違和感を覚えるのも事実です。 骨董・美術品にとって《共箱》は、包装・梱包といった単なる流通・運搬用の保護のためだけの用途ではなく、保証書であり説明書、時に来歴などが記されたコンセプトノートでもある貴重なものなので、捨てることなく大切に保管してください。

【持ち物でセルフ・プロデュース《根付》】

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いかつい顔のおじさんが取り出したスマホケースに、かわいいキャラクターのステッカーを見つけて思わずニッコリ、そんな経験はありませんか? 

人は見た目の印象が想像以上に大切。強面の見た目で損をしてしまいがちな男性には、《根付》を活用したセルフ・プロデュースはいかがでしょうか。

バックやスマホケースなどに、個性豊かな根付をアクセサリーチャームとして下げてみると、センスの良さや文化的な奥行きを演出することができますし、話題づくりにも役立ちます。

本来は和服の帯に物入れを下げるために使われていた実用品も、今では装飾美術品のコレクターズアイテム。ユニークなのは、その魅力が日本よりもむしろ海外で定着していることです。《Netsuke》という単語は、浮世絵や日本刀などと同様に日本を代表する美術工芸品として、欧米で日本以上に市民権を獲得しています。

江戸時代の職人の技術やセンス、そして遊び心が、時代を超えて先進国の現代人に高く評価されるというのは、とても愉快ですね。海外のオークションでも多くの根付が売買されていますし、骨董・美術品としての流通性は確かに確立されているのですが、歴史的に価値の高い高価な作品を購入するのではなく、自分の好み・センスで選んでお小遣いの範囲で購入し、日常で使って楽しむというスタイルをオススメしたいです。 画像の形彫根付は、骨董市で見つけたもの。お坊さんの頭がバネじかけになっていて、ユラユラと動きます。出品数はそれほど多くはありませんが、一般的な骨董市でもよく見かけますので、お気に入りの作品を探してみてはいかがでしょうか? 長く使うほどに味わい深く変化していく、魅力の骨董・美術品です。

【器を愛でながら日本酒を味わう《酒器》】

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普段、日本酒は嗜まないのですが、たまに無性に飲みたくなる日があります。それは底冷えのする冬の日と、味わいのある酒器に出会った時です。お猪口よりも少しサイズの大きいぐい呑が好みで、愛用品もいくつかあるのですが、骨董市などで気に入った作品と出会うと購入して家飲みしたくなります。

1年を通じて日常的にお酒を温めて飲む文化というのは、世界的には珍しいようですが、冬はもちろん夏でも燗酒を好む人は一定数存在します。私はさすがに夏に燗はつけませんが、ぐい呑を使いたい気持ちから冷酒を楽しむことはあります。ぐい呑だけではなく、お酒を注ぐための酒器も魅力的です。

ワインのデカンターは、ビンテージワインをより美味しく飲むために使いますが、日本酒用の『徳利』や『銚子』、『提子(ひさげ)』、『片口』などもお酒の味を変え、同時に器としての趣を楽しむことができます。その材質は陶磁器、金属、ガラス、漆器などさまざまで、デザインのバリエーションも豊富です。

恐らく、本当にお酒が好きな飲兵衛さんは、お酒の銘柄にこだわるのでしょうが、酒器を中心に晩酌を楽しむのも一興。私の好みは陶器、中でも華やかな九谷より、素朴で無骨な備前焼に惹かれます。特別な作家の時代モノではなくても、自分の気に入った作品を気軽に手に入れて楽しめるので、酒器は骨董入門としてもオススメです。

サムライオークションでは現在、《酒器》で検索しますと以下の出品作品を確認できます。

《▼『酒器』での検索結果・作品はこちらです》

サムライオークションにもこれから、《酒器》がもっと多く出品されると嬉しいです。応援よろしくお願いします!

【仏教とともに日本にやってきた《香炉》】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークション、スタッフの利休です。

日本では飛鳥時代に、仏教とともにお香を焚く習慣が伝わってきたとされています。仏教が誕生したインドは、一年を通して気温が高いため、もともとは悪臭を防ぐためにお香が発達したのではないかと想像するのですが、そもそものお香の歴史はもっと古く、紀元前3000年前のメソポタミア文明からシダーが香木として使われていたり、古代エジプトでも調合したお香が重要な輸出品にもなっていたそうです。

香りは、脳に直接的に働きかけるため、記憶に結びつきやすいという感覚は皆さんお持ちだと思うのですが、確かにある種の香りを嗅ぐことで特定の脳内ホルモンが分泌されたり、リラックス効果があることは、アロマテラピーなどさまざまな民間療法の存在からもわかります。

そんな香りを楽しむための道具もさまざまありますが、今回画像でご紹介しているのは香炉です。香炉にも多くの種類があります。もともとは仏具なのですが、香道などにも使われるようになり、お部屋のインテリアとしても映えるアンティーク調の香炉も沢山あります。

香炉は、使っていくうちに味わいが出てくるものですし、スタイルもさまざまあるので、骨董市やオークションなどでお気に入りを探すのが楽しいアイテムです。香炉で焚く香炉灰もバリエーションが豊富にあるので、自分が好きな香りを探すのも楽しみのひとつですね。

アンティーク小物をもっと自由に使って、ステイホームの毎日を楽しくしていきましょう! サムライオークションでは、日常の中で楽しめるアート作品やアンティーク小物などの出品を通じて、アートのある暮らしを応援していきたいと考えています!

【職人の手仕事に圧倒される《自在置物》】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークション、スタッフの利休です。

鉄や銅、四分一(銀と銅の合金)などの金属を材料として、龍や昆虫、エビ、カニなどの甲殻類などを写実的に、しかもその手足や体節などが本物同様に動かせるように作られた金属工芸作品《自在置物》。博物館などに所蔵された一級品のみならず、骨董市などでみかけた作品でも、その職人技には常に尊敬の念を感じます。

その卓越した技術の源流には、仕事を失った職人たちの技があることをご存知でしょうか? 

室町時代の応仁元年、1467年に始まったとされる戦国時代ですが、歴史に名を残す戦国武将たちを陰から支えていたのが鎧や兜を作ったり修理したりする職人、具足師です。甲冑師(かっちゅうし)や甲匠(こうしょう)とも呼ばれます。

日本では、鉄製の甲冑製作は、古墳時代から始まっていたとされています。鉄板を素材としながら、身体に合った微妙な曲線を巧みに製作する技術は、一朝一夕ではできないものでしょう。やはりいくつかの職人集団があり、お互いに技を磨きあって、激しい戦闘の中で技術革新が進んでいったのだと思います。

ところが、戦乱のない江戸時代になり、武具類の需要が減少。具足師達は経済的に苦しくなります。そこで、技術伝承と収入を得るために、刀の鍔(つば)や轡(くつわ)などの武具や馬具などを足がかりに、鉄製の工芸品を作り始めました。それが、《自在置物》という金属工芸ジャンルの誕生につながっていったようです。

自在置物は、日本国内よりも欧米では早くから高い評価を受けており、多くの一流作品が海外に残っているようです。

今年のコロナ禍においても、一瞬にして消滅してしまった人々の需要や仕事があり、唖然としました。そんな想像を超えた苦境に立たされた時でも、確かな技術や技を身につけていれば、それが新しい道を切り開いてくれるという示唆に富んだ話だと思います。

サムライオークションには現在、《自在置物》は公開されていませんが、マニアックなアンティーク品が数点公開されています。

《▼『アンティーク』での検索結果はこちらです》

お時間のある時に、ぜひご覧ください。

【《竿秤》を手にすることで学べるもの】

こんにちは! 初心者大歓迎の《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークション、スタッフの利休です。

長さ、体積、重量の3つの単位を合わせて度量衡(どりょうこう)と言います。計測の概念とそれを測る〈ものさし・ます・はかり〉などの器具を意味します。古来より計測することは、租税・貨幣・土地制度など、社会を維持するための基本中の基本、正しく測ることはすなわち国家の根幹に通じています。

日本における度量衡(計測法)の歴史は、大宝律令(701年)に始まり、長さは〈寸(すん)・尺(しゃく)〉、体積は〈升(しょう)〉、重量は〈貫(かん)〉を基本の単位としましたが、実際の数値は地域や年代、用途によってもばらばらだったようです。

ばらばらだった数値が統一され、〈尺貫法〉として成立したのは1875年(明治8年)ですから、それまではさまざまな取引の際に行われる計測には、多分に怪しいものもあったと考えられます。

いつの時代も、不正によって利益を得ようとする人間はいるものです。このため、精密な秤が必要となり、織田信長(1534〜1582年)が卓越した技術を持つ職人に〈天下一〉の称号を与え、道具に〈天下一〉という極印を押すことを許可しました。いわゆる、お墨付きというやつですね。

1653年、江戸幕府は〈天下一〉の称号を受けた東西2つの秤職人だけに、竿秤(さおばかり)の製造と販売、検査・修理を限定しました。この職人集団は、江戸の『守随(しゅずい)家』と京都の『神(じん)家』です。

画像のひょうたん型のケースに入った竿秤は、別名銀秤(ぎんばかり)とも呼ばれ、江戸時代以前まで秤量貨幣として流通していた銀や砂金の重さを測るために使われました。取引をする上で互いの平等を確認し合うため、それぞれが自前の携帯用の秤を持っている必要があったんですね。

骨董道具は、鑑賞して楽しむ他に、その歴史、使われ方、刻印の意味などなど、興味を持って調べだすと無限に広がる楽しみがあります。ぜひサムライオークションで、骨董道具の世界を広げていってください。

【歴史と味わい深さと実用性《箱物》】

こんにちは!《骨董品・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。

世界遺産、法隆寺の五重塔は、建立から1400年以上が経っています。さらにその材料となっているヒノキは、樹齢1000年以上と考えられているため、その木材が芽吹いた時は紀元前ということになります。日本では、楠、欅、イチイ(アララギ)、杉などが長寿の木とされていますが、場合によっては2000年を超える寿命の個体もあるようで、それだけで私などは畏敬の念を感じてしまいます。

そのような長寿の木は概ね堅い材質のため、摩擦や衝撃に強く、建築物をはじめさまざまな加工品として使用されてきました。箪笥や机など、木目が美しいものは観賞価値も高く、高値で取引されていたようですが、骨董品市場にも木目の美しさや経年劣化の味わいを感じさせる木工家具が出品されています。

今回画像でご紹介しているのは、銭箱とよばれる金庫。江戸時代から大正にかけて使われていました。さまざまなデザインがありますが、ユニークなのは丈夫に丸い穴が空いているタイプ。江戸時代に広く流通していた寛永通宝という四角い穴の空いた貨幣を入れるために開けられた穴で、当時のお財布である『銭通し』(貨幣の四角い穴に通してまとめるための紐)のまま、箱の中に仕舞えるようになっています。金庫であり、レジのような役割もあったのではと思います。

銭箱の穴は、現在の500円硬貨くらいの大きさです。アンティーク貯金箱としても使えますし、自分好みに磨けば、美しい木目を鑑賞したり、往時の商売人の仕事ぶりに想いを馳せることもできるはず。実用と鑑賞用とを兼ね備えた骨董品ならではの楽しみ方が広がります。

まだ道具類の出品は多くはありませんが、サムライオークションでは道具類もウェルカムなので、今後も積極的にPRしていきたいと思っています。

『道具』で検索しますと、現在は以下のような出品作品を確認できます。

《▼『道具』での検索結果・作品はこちらです》

お時間のある時に、ぜひサムライオークションでお宝探しをお楽しみください。