【KGBのスパイ道具出品! オークションの楽しみ方】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークション、スタッフの利休です。

厳密には骨董・美術品ではないのですが、ユニークなオークションの話題がニュースになっているのでご紹介したいと思います。舞台は、米国の『ジュリアンズオークション』。2003年に設立され、カリフォルニアに拠点を置く、オークションハウスです。

エンタテインメント分野に強く、2011年にはマイケル・ジャクソンがスリラーで着用したジャケットが、180万ドルで落札されて話題になりました。ジョン・レノンのギターやマリリンモンローのドレスなどの販売実績があります。

そのジュリアンズオークションが来年1月、KGB(ソ連国家保安委員会)が東西冷戦時代に使用していたスパイ道具のオークションを開催するそうです。口紅に見せかけた銃や、隠しカメラが仕込まれた財布、盗聴器や暗号マシンなどが出品されるようで、少し古い時代のものとはいえ、数十年前まで実際に使われていたと思うと興味深いです。

出品されるのは、コロナパンデミックの影響で閉館したニューヨークの『KGBスパイ博物館』に先日まで展示されていた品々。落札予想価格は、数百ドル〜1万ドル程度と比較的参加しやすいようです。ミッション・インポッシブルならぬ、スパイ大作戦ファンだった皆さま、WEBで中継される競売の様子を冷やかしてみてはいかがでしょうか。

オークションの楽しみは、自分にとってのお宝探し。歴史的価値、市場価値とは違う、自分価値の探求は、心豊かに生きていくための基本だと思います。最近では美術分野でも、オークションでの人気が専門家による作品評価に影響を与えるといった『オークション主導』となるケースも多くなっているそうですし、やはり自分の好きなものを大切にする感性は大切にしたいものです。

サムライオークションにも、蒸気機関車のプレートなど、マニアックなアンティーク品が公開されています。

《▼『アンティーク品』での検索結果はこちらです》

お時間のある時にぜひご覧ください。

【わかりやすい表現には『力』がある《バンクシー》】

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前回に続いてオークションの話題です。英国を拠点とする正体不明の覆面アーティスト、バンクシー(生年月日未公表)の作品が、10月22日にオークションハウスサザビーズで落札されました。タイトルは、『Show me the Monet』。バンクシー作品で過去最高額となる760万ポンド(約10億4000万円)で落札されました。

推定落札価格は300〜500万ポンドとされていたので、ほぼ倍近い金額での落札。前回紹介したジェイクスピアといい、予想を大きく上回る金額になるのは、やはり世界中に低金利のお金がじゃぶじゃぶと溢れているからでしょう。本来必要とされる人に届かず、情報と力のある人達のところにお金が流れていってしまうのは、このバンクシー作品同様になんとも皮肉な感じです。

この『Show me the Monet』は、2005年制作。『Crude Oils』と呼ばれる環境破壊をモチーフにした連作の中の一枚です。私はこのシリーズの中では、スコットランド出身の画家ジャック・べトリアーノ(1951年〜)の作品『The Singing Butler』のオマージュ作品の方が好きです。砂漠で踊る紳士淑女の背後で、ガスマスクを付けた作業員が原油の缶を運ぶ汚染地域というシチュエーションに、より強い風刺を感じます。 『Show me the Monet』は、モネが晩年に定住したジヴェルニーの楽園で描かれた有名な睡蓮の連作をベースに、バイロンとショッピングカートが棄てられて破壊された池が表現されています。メッセージがわかりやすく直接的なだけに、誰もが環境破壊について少し想いを巡らせるような、そんな力がある作品だと思います。バンクシーならではの作品とメッセージ。現代的で影響力のあるアーティスト、バンクシーのアクションに今後も注目してしまいます。

【文学作品史上最高額、10億円のシェイクスピア!】

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10月15日、クリスティーズのオークションで、1623年に出版されたシェイクスピア(1564〜1616年)の戯曲集が997万ドル(約10億5000万円)で落札されました。予想価格の400〜600万ドルを上回って、文学作品としては史上最高額だったそうです。

〔※ちなみに、掲載画像は『ハムレット』の登場人物《オフィーリア》をモチーフにしたジョン・エヴァレット・ミレー(1829〜1896年)の作品です〕

オークションには、本来持つべき人の手に作品を流通させること、そして作品の相場(市場価値)を決めること、この2つの大きな役割があると考えています。シェイクスピアが出版した戯曲の初版本に、どのくらいの価値があるのか。世界市場では今回、10億円という値段がついたわけです。今後はこの金額が、偉大な劇作家の市場性を測る、ひとつの指標になるはずです。

ジャンルによっても微妙に異なるのでしょうが、出品される作品の価値は、本来は美しさ(革新性)と希少性、そして市場性から測られます。しかし、美しさや希少性については、基本的に主観的な判断によるところが大きく、唯一市場性が客観的に数値化できる評価軸。それはオークションでの落札価格によって算出され、ベンチマークとなります。

オークションと一口に言ってもいろいろあります。サムライオークションは、ビギナーのための骨董・美術品専門オークション。そのため、利用される皆さんのネットセキュリティー上の安心・安全を最優先課題としている以外は、出品作品について制限をかけるようなことをあまりせずに、できるだけ幅広いジャンル・レベルの作品の出品を可能にしています。

出品していただけるのは、古物商の免許を持った、身元のしっかりしている方だけですが、入札はどなたでも可能です。どうぞ安心して、入札してください。

例えば『掛軸』で検索しますと、現在は以下のような出品作品を確認できます。

《▼『掛軸』での検索結果・作品はこちらです》

サムライオークションには、幅広い骨董品・美術品が出品されています。お時間のある時に、ぜひお宝作品を発掘してみてください。

【《益子WEB陶器市2020年秋》で感じるアフターコロナの可能性】

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《用の美》という言葉をご存知ですか? 民芸運動の提唱者として知られる柳宗悦(やなぎ・むねよし/1889〜1961年)が語った言葉として紹介されますが、《機能美》のこと。純粋な機能を持った道具は、使われている時が美しいということ。その意味で、私が思い浮かべるのは益子焼です。

陶芸家の一品もありますが、ゴツゴツ、ぼってりといった表現がぴったりの益子焼は、お値ごろでバリエーション豊富。日常使いにピッタリです。毎年、春秋に開かれていた陶器市は、半世紀以上の歴史があり、益子町ぐるみの庶民的なお祭りとして有名ですが、今年は新型コロナの影響で春、秋ともに中止となりました。

その変わりに、実施されたのが《益子WEB陶器市2020年春》。この春、初めて開催されたところ想定の倍以上の売上を記録したそうで、秋は規模を拡大して開催されるそうです。

《▼《益子WEB陶器市2020年秋・10/31〜11/10》

https://toukiichi.mashiko.online/

http://blog.mashiko-kankou.org/ceramics_bazaar/

実際の陶器市に何度か遊びに行ったことがあるのですが、あの町全体のお祭りのような賑わいはネットでは味わえないなと否定的な印象でしたし、そもそも陶器は質感や重さがWEBでは伝わらず、ネット販売には不向きとされています。しかし、リアル陶器市が、栃木県内外から年間平均60万人の来場者に対して、春のWEB陶器市へのアクセス数は、約57万アクセス。単純に比較はできませんが、オンラインとリアルの陶器市が相互に補いあって、益子焼きの町が新時代の可能性を見せてくれているように感じます。 サムライオークションは陶磁器の出品は多くないのですが、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代の到来に合わせて、今後は陶磁器も積極的にPRしていきたいと思っています。

【創ること=生きること《アール・ブリュット》の凄み】

こんにちは!《骨董品・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。

現在、NHKのEテレで放送されている番組『no art, no life』をご覧になったことはありますか? 

《▼『no art, no life』NHK

6分ほどのドキュメンタリーで、毎回さまざまなアーティストをひとりずつ紹介しています。登場するのは、何らかの障害を持ったアーティストたち。彼らが独特の手法で作品を生み出す創作現場を、カメラが淡々と追いかけます。ほんの少しのナレーションが入るだけで、脚色は一切なし。とても興味深い良質の番組です。

障害者などによる創作が、〈アール・ブリュット〉や〈アウトサイダー・アート〉と呼ばれはじめたのは20世紀ですが、特に注目されるようになってきたのは、21世紀を超えてからのような気がします。ひとつには、商業的に成功するアーティストが生まれてきたことが理由ではないでしょうか。

確かに魅力のある作品が多いのですが、その理由はその独特の表現手法。絵画作品でも、モチーフの捉え方や彩色のセンスが独特で、まずその強い個性にひきつけられます。同時に、彼らの表現はまさに生きることそのものであるために、熱力が半端なくあって、それが作品のエネルギーとして鑑賞者に感じられるのだと、これは毎週放送される『no art, no life』を見てわかりました。

紐を結ぶ、ハサミを入れる、貼り続ける、統一のテーマを表現し続ける‥。固執する対象はさまざまで、なぜその対象を選択したのかはさっぱりわからないのですが、確かに常人を超えた集中力で見た目には楽しそうに、そして対価などを求めずに、自分のために創作している対象者たちは、まさに一流のアーティストだと感じます。

現在、サムライオークションでは、〈アール・ブリュット〉作品の取り扱いはありませんが、将来的には出品が増えてくるかもしれませんね。

【イノセントな求道者《ベルナール・ビュフェ》】

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『恋は落ちるもの』とは、何かのTVドラマのセリフだったと思うのですが、人は理屈で好きになるわけではなく、直感的に一瞬で気に入ったり、嫌ったりということを繰り返して生きています。

もうだいぶ前になりますが、ビュフェの作品を初めてみた時、ひと目見た瞬間に好きになりました。後づけで考えてみれば、その時自分が感じていた社会の閉塞感や厭世観にピッタリとハマッたという言い方ができるかもしれません。抑制された色使いや、シャープでトゲトゲしい描線が、ある種の痛みにリアリティーを与えながら共感を呼び起こしてくれました。

ビュフェ美術館を設立した岡野喜一郎をはじめ、ビュフェファンには同様のひと目惚れを体験した人が多い気がします。同時代性やわかりやすさ、そしてなによりその独自のスタイルがその魅力の源泉。美術史的には、それほど高い評価を与えられていないのかもしれませんが、市井のビュフェファンにとっては、間違いなく唯一無二の愛すべき作家であり作品、そんなアーティストです。

作品だけではなく、ビュフェの思想信条や生き方にも惹かれるものがあります。30歳で出会い、結婚して、最後まで暮らしを共にしたアナベルとの物語や、パーキンソン病を患って絵が描けなくなってしまった結果として自死を選択した精神性について、そのイノセントさを感じずにはいられません。

20歳で鮮烈にデビューし、スターとしてもてはやされていた時から『私は絵を描くことしか知らない』と、絵を描くことに人生のすべてを捧げていると話していた言葉に重みを感じます。

そんな愛すべきビュフェの回顧展が渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで、11月21日(土)から開催されます。

《▼『ベルナール・ビュフェ回顧展・私が生きた時代』

現在、サムライオークションには、ビュフェの作品は出品されてはいないのですが、例えば〈フランス〉〈パリ〉などの関連キーワードで検索していただきますと、お好きな作家と似たテイストの作品と出会えるかもしれません。ぜひ、条件検索機能をご活用ください。

《▼『フランス パリ』での検索結果・作品はこちらです》

【広告クリエイターから絵本作家へ《レオ・レオーニ》の魅力】

こんにちは!初心者大歓迎の《骨董・美術品専門オークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。

初版が1959年。今だにロングセラーとして売れ続けている『あおくんときいろちゃん』という絵本をご存知でしょうか? あるいは、1963年初版の『スイミー・ちいさなかしこいさかなのはなし』は、読んだことがある方も多いかもしれません。作者は、レオ・レオーニ(1910〜1999年)。

アムステルダムに生まれ、ヨーロッパとアメリカを転々としながら成長し、ニューヨークでグラフィックデザイナーとして活躍。50歳にして孫のために描いた『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビューを果たし、その後、多くのベストセラー作品を生み出しています。その多くは、日本語版が出版されていますし、世界中で翻訳され愛されている作家であり、アーティストです。

レオ・レオーニの魅力は、その表現の多様性にあります。画材も表現手法もテーマも多彩ですが、それは彼がそのキャリアの多くを、グラフィックデザイナー(アートディレクター)として、広告の仕事をしてきたことと深い関係があると思います。クライアントのニーズを満たすために、先端的な表現が求められていたでしょうし、新しい表現にチャレンジできるフィールドが身近にあったのでしょう。

また、メッセージを送る対象を常に明確にもって、仕事をしていたことも影響があったのではないでしょうか。レオ・レオーニの作品は大人が読んでも楽しめるのですが、絵本作家としてのスタートが、お孫さんのための創作であったように、多くは幼児向けであり、ユニークなカタチや色の表現で作品がわかりやすく展開するように構成されており、その物語性も含めた創造性に感動してしまいます。

そのレオ・レオーニの展覧会が板橋区立美術館で10月24日から開催されます。

《▼『だれも知らないレオ・レオーニ展』板橋区立美術館

文字通り世界中で仕事をして、世界中の人に愛された絵本作家なのですが、絵本の中の絵が1点の作品として成立するものも多く、ファイン・アーティストとして捉えることもできると思います。そのあたりの彼の大きな仕事のフィールドを紹介する展覧会になっているようです。興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

多彩な表現力と多作な作家と言えば、日本の代表は北斎でしょうか。

現在、サムライオークションには、葛飾北斎の作品も若干公開されていますので、ぜひご覧ください。

《▼『葛飾北斎』での検索結果・作品はこちらです》

【骨董市場ドリーム《ヴィヴィアン・マイヤーを探して》】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークション、スタッフの利休です。

アメリカの骨董市場で、価値が無いと思われていた出品の魅力を再発見し、多くの人に認められて、映画になった《ヴィヴィアン・マイヤーを探して》をご存知ですか? 

▼《ヴィヴィアン・マイヤーを探して》

キネノート映画データベース

この映画は、ジョン・マルーフという青年が、郷土史の執筆にあたって、資料用に大量のネガ・フィルムを骨董市場で競り落としたところからスタートします。ダンボール箱に粗雑に詰め込まれたフィルムの中に、昔のシカゴの街並みが写っているのではないかと考えたようです。落札価格は380ドル。

ところが、画像は昔の街並みなどではなく、人物のスナップ写真が中心。その画像の魅力に気づいたマルーフ青年は、撮影者のヴィヴィアン・マイヤーを検索してみますが手がかりは全くなく、とりあえず200枚ほどの画像をネット上に公開しました。すると、その写真が爆発的な反響を呼び、自らの評価に確信を持ちます。

今まで全く人の目に触れてこなかった魅力的な作品を、少しでも多くの人に見て欲しい。10万枚のネガフィルム、700本の未現像のカラーフィルム、2千本の未現像モノクロフィルムを前に呆然とした彼は、画像の整理と保存をMOMAなどの美術館に頼ろうとします。しかし、門前払い。そこで、自分一人で見も知らぬ写真家の作品整理に取り組む決意をした彼は、少しずつ画像を整理しながら、展示会を開き写真集を発行を目指します。

シカゴ文化センターで開かれた《ヴィヴィアン・マイヤー》展は、なんと同センターの美術展史上、最高の来場者数を記録。ここから本格的な伝説が始まりました。映画の中で、世界的に著名な写真家ジョエル・マイヤーウィッツやメアリー・エレン・マークが、全く無名の彼女の作品を絶賛。生前に作品を発表していれば、間違いなく評価されていたはずだと話していました。

そこで、映画のはじめのシーンです。貸倉庫に眠っていたフィルムが売りに出され、二束三文で買い取った主人公。フリーマーケット好きで、普段からいろいろなモノを物色していたそうですが、本人いわく、価値あるものを見つけ出すセンスがあるのだとか。それはともかく、無名な作家の作品であろうと、タダ同然の値段がついていようとも、何か惹かれるものがあるのなら、たまには自分を信じて、思い切ってみても良いのではないでしょうか。

信じるのは自らの審美眼。他人の判断や客観的な指標ではなく、『自分が良いと感じた感受性』を信じてみることから、新しい何かが始まる気がします。 サムライオークションにも有名・無名さまざまな作家さんの作品が出品されています。お手頃な価格帯が中心なので、お時間のある時には、ぜひ新しい作品との出会いを楽しんでみてください!

【誰が何を書いているのか《書を楽しむ》】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークション、スタッフの利休です。

先日、将棋の藤井聡太二冠が王位戦で書いた『封じ手』がオークションに出品されました。その金額は2局分2通で総額2050万1000円。興味深いのが、将棋ファンの間でもその価値について、意見が分かれていることです。

王位奪取を決めた第4局の封じ手は1500万円で落札。その1手の大胆さもあって高値がついたのですが、第2局分を550万1000円で落札した人物は取材に答えて『藤井棋士の初めての封じ手』だから、自分は一番価値があると思って落札したと話していました。

確かにセオリー通り考えれば、どのようなジャンルのオークションでも『初』にまつわる出品は高値が付きます。しかし、今回はその封じ手の物語性に、より強い魅力を感じたファンが多かったということでしょう。

この『封じ手』のようなオークション出品の場合、その価値を決めるのは紛れもなく入札者の思い入れ。まだ若い藤井二冠ゆえに、今後の活躍次第でその価値はさらに上がってゆく可能性はありますが、古美術品などに比べればマーケットは狭いでしょうから、投資目的で入札する人は少ないと思います。

自分の思い入れに従って、お財布の範囲内で入札するというのが、一般人のオークションの楽しみ方。そんな王道の楽しみ方がしやすい作品ジャンルに『書』があります。

書は、《誰が》《何を》《どのように》書いたのかを楽しむものです。歴史上の偉人など《誰が》に強くこだわりを持つ方もいるでしょうし、その見た目の表現《どのように》に惹かれる方も多いと思いますが、結局のところ書の評価は『主観』によるところが大きくなります。

つまり、その作品を評価する人がどのような価値観を持っているか、その人にとってその書かれた言葉がどのような意味を持つか、といった鑑賞者の思い入れによって、その価値は大きく変わります。それゆえに、万人にとって共通の客観的な価値をつけることが難しく、それが商業オークションで作品が売買されにくくなってしまうひとつの理由だと思います。

ですが、だからこそ他人の評価を気にせずに、自分の価値観・思い入れによって値段をつけて入札すれば良いのです。そこには失敗という概念はありません。歴史を学んで憧れの人物ができたなら、その人物がしたためた《書》が市場に流通していれば、入札にチャレンジしてみましょう! もしもそんな《書》が身近にあったなら、きっとあなたの毎日に少しの力を与えてくれるはずです。

現在、サムライオークションには、歴史上の偉人が残した『書』が多数公開されています。
《『書』での検索結果・作品はこちらです》

時間のある時にぜひご覧ください。