【感受性を育む《骨董のすすめ》】

こんにちは!《骨董品・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。

骨董が身近にある生活のメリットは、感受性を育ててくれるところにあると思っています。それは、どういうことか? 

目の前の古ぼけた、しかし味わい深い骨董品は、世界で唯一の存在であり、お金を払ってあなた自身が価値を確定した商品です。その商品を見たり使ったりする度に、あなたは自分の美意識とその都度向かい合うことになります。

例えば、小さくて可愛いアンティークの《小引き出し》。女性ならアクセサリーの類や香水の小瓶など、男性ならばカフスやネクタイピンなど、さまざまな小物の整理に活用できると思います。

どこかの骨董市やネットオークションで偶然見かけて、なぜか魅了されて手元に欲しいと思った時、価値が曖昧なその商品を手に入れるために、まずあなた自身が自分のセンス、価値観を自問自答することになります。

一般的な工業製品ならば、比較対象が沢山ありますし、価格もすぐにわかります。でもアンティーク品の場合は、情報がなかなかありません。だから目の前の品物に対して、自分の人生経験を総動員して買うべきかどうか、自ら判断しなければなりません。高いのか安いのか、役に立つのか、必要なのか、などなど。

機能性やデザイン性だけを考えれば、最新式を購入した方が良いに決まっています。それでもわざわざ不便で価値もよくわからないものを手に入れようとする時、そこには自分にとっての明確な理由、すなわち哲学が必要になってきます。

つまり、たとえ意識していなくても、何らかの納得があって購入することを決めた時、あなたの感受性は少しだけ、鍛えられたことになります。 骨董は、好きなものを手に入れることが毎回自らの美意識と向かいあうことになりますし、生活の中にあって毎日眺める時にも同じことを想います。それこそが、骨董・美術品と暮らす魅力、楽しみだと思います。

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