【オススメ!SHOWCASE:朝比奈宗源の禅語】

こんにちは! 初心者大歓迎の《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

3月半ばにして、来週には桜の開花が予想され、もう花見が話題になっています。今年は冬らしい寒さを感じることもなく、温暖化が相当に心配されます。新型コロナウィルス騒動は、まだ落ち着きそうもありません。グローバル経済もリーマンショック級に影響を受けています。

明るい未来が見えにくい、そんな気分の時には《禅語》はいかがでしょうか?

今回ご紹介する作品は、臨済宗僧侶、朝比奈宗源(あさひな・そうげん:1891〜1979年)の禅語、肉筆の書画、掛け軸です。
《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FANさん)
臨済宗/朝比奈宗源:紙本 肉筆・水晶軸・タトウ箱

静岡県出身。32歳の時に日本大学の現在は廃部となった宗教系の学部を卒業後、京都の古刹、臨済宗妙心寺派大本山の妙心寺、そして鎌倉の名刹、臨済宗円覚寺派の大本山、円覚寺で修行し、1942年、51歳の時に円覚寺の住職となった僧侶です。

水戸黄門や大岡越前など、テレビ時代劇の題字を手がけたことで知られ、その書は高く評価されていました。

味わい深い墨跡と、何より書の言葉がわかりやすくて良いですね。お部屋にも飾りやすい、シンプルな装丁になっています。

どこにいても気の持ちようひとつで、楽しくも前向きにもなれる、大切なのは自分のありようである、そんな風にアドバイスされている気がします。

ますます不確実性が高くなり、未来の予見しにくい現代に、一服の清涼剤となる書画となっています。ぜひ、ご覧になってみてください。

【菱田春草の描く『黒猫』】

こんにちは!初心者大歓迎の《骨董・美術品専門オークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。

昨今、日本のペット数が犬を超えてトップに立つほど、猫の人気が高まっています。

なぜ、こんなにも猫は人を魅了するのか。

優雅な体つきに加えて、自由で気持ちのままに動く姿には、現代社会の人々の憧れが詰まっているのかもしれません。

そんな猫をモチーフにした絵画は多いですが、その中でも代表的な作品のひとつと言っても過言ではない、菱田春草(ひしだ・しゅんそう、1874年~1911年)の「黒き猫」を今回ご紹介します。 ただいまサムライオークションにて、貴重な肉筆の絹本が出品されています。

《作品はこちらです。出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FAN 様》

菱田春草は若い頃から絵画に高い才能を示し、東京美術学校でも一目置かれる存在でした。彼は学生時代から日本画を主軸としながらも恩師・岡倉天心をはじめ西洋美術の技法を積極的に学び、伝統と革新の対立から岡倉天心が東京美術学校の教授を辞して日本美術学院を創設した際も付き従っています。

かの有名な作品は、春草晩年の作。実は、モデル予定の美女の体調不良で、急遽題材にされたのがこの黒猫でした。偶然の賜物だったわけですね。木をバックにこちらを伺う猫の毛は、フワフワ加減が何とも言えないリアルさだと思いませんか?

これは春草が横山大観らと試み続けた、明治期の新技法・朦朧体によるものです。朦朧体とは、当時珍しかった西洋画の手法を日本画に取り入れたもので、輪郭をぼかして描くことで光や空気感の表現を可能にしたものでした。

本作品も猫の温かみのある毛並みと黒の存在感が目を惹き、脇の古木に飄々とした秋風を感じさせられます。

日々の生活の傍に、黒猫を佇ませてはいかがですか?

【《ピーター・ドイグ展》:東京国立近代美術館】

こんにちは! 初心者大歓迎の《骨董・美術品専門オークションサイト》サムライオークションです。

新型コロナウィルスが猛威を振るっていますが、皆さんはお元気でしょうか? 世の中全体が少々過剰に反応しすぎではないかと思う今日この頃ですが、美術館まで軒並み休館です(T_T)。

本来なら、2月26日(火)から6月14日(日)まで、東京国立近代美術館にて開催予定だった企画展《ピーター・ドイグ展》も中止になっています。

《▼東京国立近代美術館内特設コンテンツ》
ピーター・ドイグ展

ピーター・ドイグ(1959年〜)は、スコットランド生まれの現代アーティストです。実際の風景や絵画、写真、時には広告のグラフィックスや自分の記憶など、さまざまなイメージをブレンドして、『ロマンティックかつミステリアスな風景』を描き出します。

ドイグは存命の画家なので、作品についてさまざまな情報を提供してくれます。例えば、日本の新聞に掲載されたニセコスキー場の広告写真をもとに描かれたのが〈スキージャケット〉(1994年/油彩、キャンバス/テート・ギャラリー)。俯瞰した位置から描かれたゲレンデに、豆粒のようになったスキーヤーがカラフルに描かれていますが、これがニセコの新聞広告写真から着想を得ているとは意外性があって、作品を楽しむ気持ちも広がります。

また、〈ラペイルーズの壁〉(2004年/油彩、キャンバス/MoMA)は、ドイグが育ったトリニダード・トバコの海岸線の壁を描いた作品ですが、小津安二郎の映画作品から影響を受けていると語られています。そう言われて鑑賞すると、小津調といわれる静謐な世界観を、たしかに感じる作品です。

展覧会の解説によれば、『画家の中の画家』と評価されているピーター・ドイグ。臨時休館は、とりあえず、3月15日(日)までとなっていますので、開館された際には足を運んでみてはいかがでしょうか。日本初の個展になります。

骨董品の価格ってどうやって調べるの?

古着や中古品などであれば、街の古物買い取り店に行ったりオークションサイトなどで調べれば、おおよその買い取り相場は分かりますが、骨董品はどのよう調べるのでしょうか。同じように古物買い取り店に行けば教えてくれるのでしょうか。

そもそも骨董品って?

ここで、そもそもの話として骨董品は一般の中古品などとは違うのでしょうか。国ごとに微妙にニュアンスは違いますが、実は世界的な定義はWTO(世界貿易機関)でも定めており、製造された時点から100年を経過した手工芸品や工芸品・美術品などとされています。一方で、日本語では少し異なった意味も含まれており、国語辞典にはこのように書いてあります。

・美術的な価値や希少価値のある古美術品や小道具箱

・古いだけで実際の役には立たなくなったもの

これらを要約すると、古く実際の役には立たないが希少価値のある古美術品等を骨董品と呼ぶということが分かります。また、「古い」という定義については厳密に100年以上と決まっているわけではなく、実際には100年未満の古物でも骨董品と呼んでいる場合もあるようです。

骨董品の価格はどうやって決まるの? 骨董品は現在生産された流通する商品ではなく、ほとんどが一点物のため定価というものが存在しません。あくまで取り扱い業者間で形成された相場価格がおよその価格となります。そのため、一般の人が骨董品の価格を調べることは非常に困難で、経験や知識を持つ専門家に頼むのが一番確実と言えそうです。