【広告クリエイターから絵本作家へ《レオ・レオーニ》の魅力】

こんにちは!初心者大歓迎の《骨董・美術品専門オークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。

初版が1959年。今だにロングセラーとして売れ続けている『あおくんときいろちゃん』という絵本をご存知でしょうか? あるいは、1963年初版の『スイミー・ちいさなかしこいさかなのはなし』は、読んだことがある方も多いかもしれません。作者は、レオ・レオーニ(1910〜1999年)。

アムステルダムに生まれ、ヨーロッパとアメリカを転々としながら成長し、ニューヨークでグラフィックデザイナーとして活躍。50歳にして孫のために描いた『あおくんときいろちゃん』で絵本作家としてデビューを果たし、その後、多くのベストセラー作品を生み出しています。その多くは、日本語版が出版されていますし、世界中で翻訳され愛されている作家であり、アーティストです。

レオ・レオーニの魅力は、その表現の多様性にあります。画材も表現手法もテーマも多彩ですが、それは彼がそのキャリアの多くを、グラフィックデザイナー(アートディレクター)として、広告の仕事をしてきたことと深い関係があると思います。クライアントのニーズを満たすために、先端的な表現が求められていたでしょうし、新しい表現にチャレンジできるフィールドが身近にあったのでしょう。

また、メッセージを送る対象を常に明確にもって、仕事をしていたことも影響があったのではないでしょうか。レオ・レオーニの作品は大人が読んでも楽しめるのですが、絵本作家としてのスタートが、お孫さんのための創作であったように、多くは幼児向けであり、ユニークなカタチや色の表現で作品がわかりやすく展開するように構成されており、その物語性も含めた創造性に感動してしまいます。

そのレオ・レオーニの展覧会が板橋区立美術館で10月24日から開催されます。

《▼『だれも知らないレオ・レオーニ展』板橋区立美術館

文字通り世界中で仕事をして、世界中の人に愛された絵本作家なのですが、絵本の中の絵が1点の作品として成立するものも多く、ファイン・アーティストとして捉えることもできると思います。そのあたりの彼の大きな仕事のフィールドを紹介する展覧会になっているようです。興味のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

多彩な表現力と多作な作家と言えば、日本の代表は北斎でしょうか。

現在、サムライオークションには、葛飾北斎の作品も若干公開されていますので、ぜひご覧ください。

《▼『葛飾北斎』での検索結果・作品はこちらです》

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