【社会を変えるアートのチカラ《社会彫刻》】

こんにちは! 初心者大歓迎の《骨董・美術品専門オークションサイト》サムライオークションの利休です。今回からブログを担当することになりました。よろしくお願いします!

ところで皆さんは、ヨーゼフ・ボイス(1921〜1986年)というアーティストをご存知でしょうか。彫刻やインスタレーション、パフォーマンスアートなど、多くの作品を残しているドイツの現代美術家です。

ボイスの提唱した概念に《社会彫刻》があります。これは『彫刻を掘るように、アートで世界は変えられる』という考え方で、社会や政治の活動の場に、アートも積極的に参加していくべきだという主張です。ボイスは、アーティストとは『自ら考え、決定し、行動する人』だと定義して、誰もがそうなれるし、社会の幸福に寄与する義務があるとまで訴えていました。

なぜボイスを思い出したかといえば、7月の大雨災害や相変わらず続くコロナ禍です。どちらも環境破壊が遠因にあることは間違いありません。自然の猛威によって社会のシステムが損なわれ続け、結果的に世界中で国家的な債務の拡大が止まらずに、半年後にどんな世界になっているのか、不安な気持ちになってしまう方も多いのではないでしょうか。

でも、そんな今だからこそ、ボイスの言葉を思い出し、自分でできる目の前のことをしっかりやろうと、前向きな気持に切り替えようとしています。ショッピングバックを持ち歩くとか、ゴミの分別をきちんとするとか、どんなに小さな行動でも、環境負荷の低減につながれば、明るい未来に貢献できる、そんな考えや行動も《アート》だとしたら、なんだか嬉しくなりませんか?

『私たちが生きるこの世界を、どのように形成し、現実化するか。それは、進化するプロセスとしての彫刻なのです。人間は皆、それをつくる芸術家なのです』(ヨーゼフ・ボイス)

アートについて『世界を変える唯一の可能性』というボイスの信念に、アート業界の末席にいる人間として、強く共感します。 サムライオークションは美術品・骨董品を通じて、アートファンのための新しいコミュニティーづくりを目指しています!

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