ちょっと違う日本人の「価値の感覚」

ちょっと違う日本人の「価値の感覚」

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。

海外において貴重な骨董や美術品は、最適な保管環境を維持できる博物館で飾られるのが一般的です。それに対して、日本では個人の方が所有されているものが多く存在します。人によっては国宝でお茶を飲んでいるかもしれません。海外に比べるとそのような現状を特別と感じない国民性がありますが、なぜそのような感覚の違いがあるのでしょうか。

そこには物に対する「価値の感覚」の違いが挙げられます。外国では、身分の高い王様や皇帝が使っているものは貴重で価値がある、とされる傾向があります。日本はどうかというと、誰が使っていたかは関係無く、技術や品質を純粋に評価する感覚を持ち合わせているといえます。

物を大切にするという面でも、独特の世界観があります。たとえば日本には昔から「金継ぎ」と呼ばれるような技術があります。完璧なものを作らず、割れたり欠けても「壊れたら直す」ということを前提として、ものが作られてきました。日常の中で使いながら大事に扱い長く使うことが当たり前のように行われてきました。現在の日本における有名な骨董のほとんどは、一般庶民が生活の中で使っていたものが引き継がれてきたものです。海外では、たとえそれが価値ある花瓶であっても亀裂が入ったら最後、直すことは困難なほど完璧に作られているため修復できず無価値になってしまいます。 このような「価値の感覚」を意識してみると、作品の楽しみ方も変わってくるのではないでしょうか。

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