【五感を使って全身で、その季節と瞬間を味わう『茶道』】

こんにちは!《古美術専門オークションサイト》サムライオークションです。

2018年に公開された映画『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』。お茶の先生に樹木希林、生徒役に黒木華と多部未華子が登場する、実に味わい深い作品です。

舞台となるお茶の教室には、床の間に毎回、その日の趣向に合わせた掛軸がかけられています。

主人公の二人が初めて茶道教室へ訪れた日には、『薫風自南来(くんぷうみなみよりきたる)』。新緑の季節に、若い二人が風のように入って来るのに合わせて、かけておいたと先生が説明します。

また主人公の就職祈願のためには、達磨画。ご存知のとおり、達磨には七転び八起きの意味があり、無業息災や家内安全など、何かを祈願する縁起物となっています。

この他にも、『清流無間断(せいりゅうかんだんなし)』『聴雨(ちょうう)』『掬水月在手(みずをすくえばつきてにあり)』など、禅語の数々が装丁の異なる掛軸とともに登場し、そのシチュエーションと意味合いの絶妙さにうなずくばかりです。

掛軸だけではなく、季節を感じさせる絵柄が施された茶道具も頻繁に登場し、お茶の楽しみ方と同時に、日本文化特有の遊び心を再認識することができ、骨董・古美術の魅力についても、改めて感じることができました。

サムライオークションでは、白隠慧鶴(はくいん・えかく/1686〜1769年)による、達磨画のお取り扱いもございます。 今後は茶道具についても、積極的に取り扱っていこうと考えておりますので、お取り扱いの多い古物商の皆さまには、ぜひ積極的に作品のご登録、または、お問い合わせなど、どうぞよろしくお願いいたします。

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