【Le Meurice】芸術家たちが愛したパリ最古のホテル

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芸術の街とも呼ばれるパリには、昔から変わらない風景や建物が至るところに残されています。その中でも、アート好きの方なら必ずチェックしておきたいのが、パリ最古のホテル「Le Meurice」です。

1835年に現在の場所にオープンした「Le Meurice」は、パブロ・ピカソ、アンディウォーホル、サルバドール・ダリなど、数多くの芸術家が愛した場所で有名です。特にダリは強烈なエピソードを残しており、30年間毎年1、2か月をこのホテルで過ごし、あらゆる種類のいたずらを行いました。彼はスイートルームをアトリエにし、自分の部屋に動物を連れ込み、さらにはホテルの廊下を自転車で走るのも頻繁に見られたと噂されています。スイートルームから外に向かって絵の具をバラ撒き、「これがアートだ」と言ったこともあるそうです。

ダリが常連だったことが名前の由来になっているレストラン「ル・ダリ」の天井には、巨大な天井画が設置されています。世界で最も有名なインテリアデザイナーの一人として知られているフィリップ・スタルクと、その娘のアラ・スタルクがオペラ座を参考にしてデザインしたものです。他にも、「女性を美しくさせる唯一の飲み物」という言葉を残したポンパドゥール侯爵夫人の肖像画が優雅に飾られている「ポンパドールの間」と名付けられたサロンは、1917年に同じくピカソが結婚披露宴を開催した部屋でもあり、シャンデリアや壁などは重要文化財になっています。

社交の舞台であるレストラン「ル・ダリ」とは反対で隠れ家のような空間である「Bar 228」で、ダリはお酒を楽しみながらくつろぎました。かつての巨匠たちが愛した芸術の塊のようなホテルで、優雅に時間を過ごしてみたいものですね。

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