こんにちは! サムライオークションです。
最近、世界のエリートの間では、MBAの市場価値が下がってきているそうです。替わりに台頭してきたのが、MFA(Master of Fine Arts)・芸術学修士です。
それはなぜでしょうか? 端的に言えばMBAよりもMFAの方が希少性が高いからです。
モノが溢れて大衆までゆきわたり、欲しいモノがなくなってきている今、ある商品を買うかどうかの選択は、デザイン性・アート性・物語性が重視されるようになってきているそうで、商品競争力は機能面による差別化から、情緒面による差別化へと変化してきているのだとか。
確かにMBAホルダーが巷に溢れて、同じようなコンセプトでビジネスをするようになると、結果的に同じような戦略ばかりになってしまい、競争力が失われそうです。
MBAが市場分析と論理性によってビジネスを展開するものだったとすれば、MFAは直感と感性を武器にするライセンス。つまり美意識を鍛えることで、ビジネスに活用しようとしているんですね。
この動きは、骨董や古美術に人々が目を向けるきっかけになりそうです。ただ、古美術市場を楽しむための基本は、MBA型の分析と論理性だと思います。 作品が作られた時代背景を学び、作者の育った環境、影響を受けた事物を知って、作品の意図を理解する。そのことから作品の市場性、本当の価値が見えてくるような気がします。