染付といえば伊万里焼

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染付とは

染付とは、白地に青い絵付けがされる磁器の装飾技法のことです。英語ではそのまま「Bule and White」と呼ばれており、主に呉須という原料が使われ、元々青色ではなく釉薬を塗って焼くことで青に発色します。釉薬の下に絵付けがされているため、洗っても薄れることがなくとても使いやすいのが特徴です。

製造工程は日本と中国で違いがあります。日本では形にしたものを一度素焼きしてから呉須で図柄を描いて、その上から釉薬をかけて再度焼きます。中国では、素焼きしていない状態で呉須で描いて、その上から釉薬をかけて焼きます。

代表的な染付の焼き物「伊万里焼」

伊万里焼は江戸時代の始めに佐賀県の有田町で誕生しました。その江戸時代に焼かれた古い伊万里焼のことを「古伊万里」とあえて分けて呼ばれることもあります。

ここで、骨董品として見る伊万里焼で知っておきたい特徴をひとつご紹介します。それは「ゆがみ」です。お皿を例にすると、横から見たときに多少のゆがみが見られるものが本物である考えられます。ゆがんでいたら技術の無い素人が作った偽物のように思えるかもしれません。しかし、温度計の無い江戸時代の技術ではどうしても焼き加減にムラができてしまい、それがゆがみとして表れてしまうのです。どこから見てもゆがみの無いキレイな水平の形をしている焼き物は、現代のコンピュータに制御された窯で製造されたものと言えるでしょう。 「伊万里焼」という分野があると言っても過言では無いほど、骨董の世界ではとても人気の焼き物です。基本的な知識を持っておくと楽しみ方が広がりますね。

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