こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。
骨董品を語るうえでは欠かせない焼き物。そんな焼き物には「陶器」と「磁器」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴を知って見分けられるようになりましょう。
今回は「陶器」の特徴を見ていきます。
陶器とは
陶器とは、陶土という粘土(地面を掘ると出る粘土層)を練って形を整えて作られた器のことです。1000度前後の比較的低い温度で焼かれ、柔らかく割れやすい性質を持ちます。
陶器は江戸時代より前から使われていましたが、その起源は原始時代の「土器」と言われています。当時は鉢のような形をしたものが多く、主に食料を保管する用途として使われていたようです。
陶器の特徴
・ザラザラした触り心地
・全体的に厚みがあり、叩くと鈍い音がする
といった特徴があります。
焼き上がりは様々な配色にすることができ、形を含め、個性豊かな表現が可能です。和食器としてよく使用され、落ち着いた温かみが感じられます。肉厚でボコボコした部分が多い傾向があり、見た目よりも軽く感じるものもあります。また、熱伝導率が低く熱しにくいため、器にお湯を入れてもすぐにはそれほど熱くなりません。この性質があるため茶碗、湯呑などの和食器には取っ手を必要とせず、日本では器を手に持って食事をする形が定着していると考えられます。さらに、冷めにくいためお鍋のような調理器具としても優秀です。
まとめ
以上が、陶器の特徴です。 日本の古い陶器は骨董価値が高いものも多く、海外でも人気があります。同じように作ったものでも独特の作品に仕上がっているものも多くあるので、自分だけのお気に入りを見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか。