骨董の価値に影響する「キズ」の見分け方

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。

骨董の価値に影響する「キズ」の見分け方

骨董品で人気のある陶器や磁器。割れたり欠けたりしやすい材質なので、購入するときやオークションに出すときなど、キズが価値にどのくらい影響するかを見極めるのは難しい問題です。今回は、その中でも比較的わかりやすい「ほつ」と「へこみ」について見ていきます。湯呑を例に考えてみましょう。

価値に影響する「ほつ」

「ほつ」とは口をつける部分でよく見かける、ごく小さな欠けのことです。誰でも一度は洗いものをしているときにぶつけて欠けてしまった経験があると思います。このキズは大きく価値に影響します。使用するときに欠けた部分が口にあたる状態では気持ちよく使うことはできないので、当然価値は下がります。

価値にあまり影響しない「へこみ」

似たようなものに「へこみ」があります。これは知らない方が見ると「ほつ」と同じような欠けと思われてしまうかもしれませんが、よく見ると欠けているわけではない場合があります。湯呑でいうと、置くときにテーブルなどに接する、底の高台の部分で見られます。

この部分のキズが「ほつ」なのか「へこみ」なのかを手軽に判断する方法は、「うわぐすりが塗られているかどうか」です。製造過程でできたへこみの場合はうわぐすりが塗られているため、周囲と同じようにツヤツヤしています。この場合は、よほど大きなへこみでない限り、価値にそれほど影響しないと考えてよいでしょう。

もしも単純に欠けているのであれば、うわぐすりが塗られていた部分が無くなっている状態なので光を当てても反射しません。つまり後からできたキズ(ほつ)であると言えます。

購入する際や、オークションに出品する場合の価値判断として参考にしてみてください。

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