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美術品、骨董品の基本用語についてご紹介するシリーズ、今回は陶磁器に関する用語をいくつかピックアップしてみました。ご参照ください。
【貫入:かんにゅう】
陶磁器の釉面にできる《ひび模様》のことです。省略して入(にゅう)とも呼ばれます。何かにぶつけて入るひびや傷ではありません。釉によって生じるガラス質と、素地との収縮率の差によって現れます。自然貫入と装飾を目的に意図的に作る人工貫入があり、中国では開片(かいへん)と呼びます。日常的に使いながら、変化していく貫入の様子を「景色を育てる」などと表現します。
・使用例→『この前買った萩焼の(貫)入が、少しずついい感じの色に染まっているよ』など。
【哥窯:かよう】
中国南宋時代(1127〜1279年)に浙江省にあった伝説的な青磁窯、またはそこで作られた青磁のこと。鉄分の多い黒褐色の土と意図された貫入が特徴とされています。哥窯と呼ばれている青磁は多様にあり、真贋の判別は難しいようです。
・使用例→『この前の出物が本物の哥窯の青磁なら、1000万円以上する』など。
【二度窯:にどがま】
本来は陶磁器の補修方法のひとつで、焼き上がった焼成品に不要な釉ひびやほつれなどの欠陥が出てしまった場合に、再び窯入れを行って直すことをいいます。価値の低い発掘された陶磁器などを、再び窯入れして商品価値を高めるためにも行われているようです。二度焼(にどやき)も同じ意味で使われます。
・使用例→『細い入が釉薬の下に見えるし、欠けた縁が丸く溶けているから、あの井戸茶碗は二度窯の贋物だよ』など。
【根抜:ねぬけ】
唐津焼の最も古い時代に作られた古唐津を指す言葉です。古陶器で、同系統の窯を使って焼かれた最も古い製品に対しても使われます。その語源には諸説あるようで、『根の抜けるほど古い』『高台が低く、根が抜けたように見える』などが理由だと言われています。
・使用例→『あの美術館にあった絵唐津の茶碗が根抜だよ』など。
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