【信仰のカタチ、偶像のアート】

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日本人の民族大移動は、お盆の頃と相場が決まっていますが、お正月の初詣もなかなかに興味深い毎年の風物詩ですね。

日頃は、特に信心深いわけではないのに、あるいは無宗教を自他共に認めている人でも、お正月には参拝するという方も多いようです。神社にお詣りするか、それともお寺にお参りするか、という選択もあります。最先端の行動経済学が示しているように、人間の行動は一貫性や合理性よりも感情によって決定される事が多いのだな〜と考えさせられます。

人が目を閉じて何かに祈る時、頭の中に何らかのイメージを想い浮かべる人も多いのではないでしょうか。神社へお詣りに行って、仏像を思い浮かべて祈ったら、少し面白いですね…。

仏の姿が表現された仏像は、祈りのための彫刻でありアートとも考えられます。中でも人気は、円空仏。鉈で彫られた仏さまは、どの作品も木の形が活かされており、慈悲深い温かみを感じる素朴で優しい仏像となっています。

生涯に12万体もの仏像を彫ったとされる円空(1632〜1695年)は、江戸時代前期に美濃国(現在の岐阜県)に生まれた修験僧(修験道の実践者・山伏)であり、仏師でした。

日本全国に約4500体が残っているといわれる円空仏は、古美術市場にも真贋ともに多く流通しています。円空仏は、次第に造形の簡略化が進み、素材の特徴をそのまま活かした表現へと変化していったといわれます。常設展示している美術館も多いので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

【ぎふの旅ガイド・円空】

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