【作品の中に、作家の想いを見る】

今日はクリスマス・イブですね! こんにちは! 初心者大歓迎の《古美術専門オークションサイト》サムライオークションです。

日本では老若男女ともに浮ついた気分になるこの季節ですが、本来のクリスマスの意味合いに寄せて、神聖な気持ちになる美術館に行ってまいりました。

新橋駅前にある〈パナソニック汐留美術館〉です。パナソニック東京汐留ビルの4階にあるのですが、この美術館にはフランスの画家/版画家ジョルジュ・ルオー(1871〜1958年)の作品が常設展示された〈ルオー・ギャラリー〉があります。

ルオーは、20世紀初頭に誕生した表現様式〈フォーヴズム(野獣派)〉に分類されることも多いのですが、徒党を組むことを嫌って画壇に所属せず、ひたすら自分の表現を追求した孤高の作家です。

ルオーは生前『人は誰しも担うべき十字架を持っている。私の十字架は私の芸術だ』と話し、生涯にわたってキリスト教にまつわる宗教画を描き続けています。キリスト教の教義にまつわる作品の他、キリストの〈聖顔〉シリーズが有名ですね。

欧米でのキリスト教の位置付けを考える時、ルオーの作家・表現者としての社会的な役割は、単なるアーティストを越えたものになっています。そして、特にルオーの精神を美しいと感じるのは、労働者階級に生まれ、安く手軽に手に入る複製版画から古典芸術を学んだ彼が、社会的に弱い立場の人たちに向けて、比較的安く手に入れることができる版画作品を通してその祈りに貢献したいという、そんな想いを想像してしまうからです。

日本のキリスト教の歴史を語る時、欠かすことができないのが、長崎の隠れキリシタンです。そんな歴史を実感できる貴重な作品が現在、サムライオークションに出品されています。

■隠れキリシタンブロンズ像

https://samurai-auction.com/exhibition_detail.php?ex_code=675

お時間のある時に、ぜひアクセスしてみてください。

入札はしなくても、ひと目ご覧になっていただき、その歴史的な重みを空想していただくだけでも、価値のある一品です。

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