【余白を活かす日本人の美意識】

こんにちは! 初心者大歓迎の《古美術専門オークションサイト》サムライオークションです。

日本人の美意識というと『わび・さび』『花鳥風月』『風流』などがあります。余計なものを引いて引いて、ミニマルな要素で本質を表現するといったイメージでしょうか。

伊藤若冲など、過剰なまでの精緻な表現も面白いのですが、やはり最小限の要素で構成され、余白を生かして鑑賞者の想像力に訴えかける作品に強く惹かれてしまいます。枯山水の庭などもその典型ですね。

ミニマルな表現といって思い出すのは、長谷川等伯(はせがわ・とうはく/1539〜1610年)の松林図屏風です。桃山時代を代表する狩野永徳とのライバル関係が取り上げられることが多い等伯ですが、作品はともかく、権力にすり寄った印象が強い一大集団である狩野派よりも、少数精鋭を貫いた等伯にシンパシーを感じてしまいます。実際に狩野派は、あの手この手を使って等伯の足をひっぱり、保身を図ったといわれていますね。

『洗練』という概念も、物事の本質をつかみ、余計なものを削除していったミニマルな状態を指していると思うのですが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。 サムライオークションは、多様な作家の古美術品を幅広くご提供していくこと目指しています。これからもどうぞご贔屓に!

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