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今回は、骨董・古美術の専門用語、俗語や隠語のたぐいについて、耳にしがちな初歩的な基本用語をご紹介しているシリーズです。
【織部焼・おりべやき】
桃山時代の末期(1600年頃)から1624年頃まで、主に美濃地方(現在の岐阜県)で生産された陶器。美濃焼の一種で、基本的に同種の志野焼を含めていう場合もあります。武将で利休門下の茶人古田織部の好みで作られたといわれているが、古田織部がこの焼物に関わったという確証は無いようです。文様や形状などの違いによって、黒織部、織部黒、赤織部、青織部、総織部などの区別があります。
・使用例→『織部焼は国内外で人気があって、欧米にも多く輸出されている』など。
【織部好み・おりべごのみ】
戦国時代から江戸時代初期の武将にして茶人だった古田織部。彼は、当時の茶道具の評価軸にはなかったゆがみの造形や抽象文様など、新しい感覚を茶器に取り入れました。また、傷物を修復してその中に茶道の美学を見出すなど、その後の茶道に大きな影響を与えています。この織部独特の美意識が織部好みと呼ばれています。茶器や建築、庭園などにわたって、織部好みは大流行しました。
・使用例→『はっきりした織部好みの茶碗だ』など。
【梅花皮・かいらぎ】
茶碗の腰周りや高台付近にできた粒状・縮れ状の焼き斑。刀剣の柄に巻くエイの皮を『梅花皮』といい、その表面の質感に似ていることからこの名前で呼ばれるようになりました。本来、技術的には欠陥ですが、茶人などはこれを一つの見どころとして鑑賞します。井戸茶碗では、この梅花皮が約束事とれているため、現代陶芸においても意図的に梅花皮を現している場合があります。
・使用例→『あの井戸茶碗の梅花皮は、味わい深かった』など。
少しずつ覚えていきましょう。サムライオークションは、骨董・古美術ビギナーを応援しています!