【国宝「曜変天目」とは?歴史や魅力について解説】

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。

皆さんは世界に3碗しか存在しない「曜変天目」茶碗をご存じでしょうか?3つとも日本にあって国宝にも指定されています。

今回は「曜変天目」の歴史や特徴などについて解説していきます。

中国の南宋時代(12〜13世紀)に福健省の健窯で焼かれた黒釉の碗のことを建盞(けんさん)と呼びます。たくさん焼かれた建盞(けんさん)の中でも偶然に斑紋とその周囲に美しい光彩が生じたものを「曜変天目」と呼びました。室町時代には茶碗で最高峰のものとして位置づけられていました。現在では世界で3碗だけしか残っておらず、奇跡的な工芸品として取り扱われています。

曜変天目の魅力として、

・茶碗の内側に浮かび上がっている瑠璃色の斑紋

・ランダムに広がる星紋

・星紋の周囲を取り巻く光彩

が挙げられます。

茶碗の内側に浮かび上がっている瑠璃色の斑紋は、薄い水色から紫がかった濃い青色までのグラデーションを形成していて、まるで天の川を連想させるかのような美しい色合いになっています。また、ランダムに広がる星紋は大小の斑点が散りばめられていて、瑠璃色と相まって宇宙のようにも見えてくると評価されています。

曜変天目の星紋の周囲を取り巻く光彩も特徴的です。光を当てる角度によって無限に変化する光彩は、七色の虹となって反射するようで見る人を虜にするとされています。 そんな国宝「曜変天目」を所有するのは、大徳寺龍光院(だいとくじりょうこういん)、静嘉堂文庫美術館藤田美術館の3箇所です。定期的に展覧会などでお目にかかれるようなので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

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