こんにちは!《骨董品・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。
世界遺産、法隆寺の五重塔は、建立から1400年以上が経っています。さらにその材料となっているヒノキは、樹齢1000年以上と考えられているため、その木材が芽吹いた時は紀元前ということになります。日本では、楠、欅、イチイ(アララギ)、杉などが長寿の木とされていますが、場合によっては2000年を超える寿命の個体もあるようで、それだけで私などは畏敬の念を感じてしまいます。
そのような長寿の木は概ね堅い材質のため、摩擦や衝撃に強く、建築物をはじめさまざまな加工品として使用されてきました。箪笥や机など、木目が美しいものは観賞価値も高く、高値で取引されていたようですが、骨董品市場にも木目の美しさや経年劣化の味わいを感じさせる木工家具が出品されています。
今回画像でご紹介しているのは、銭箱とよばれる金庫。江戸時代から大正にかけて使われていました。さまざまなデザインがありますが、ユニークなのは丈夫に丸い穴が空いているタイプ。江戸時代に広く流通していた寛永通宝という四角い穴の空いた貨幣を入れるために開けられた穴で、当時のお財布である『銭通し』(貨幣の四角い穴に通してまとめるための紐)のまま、箱の中に仕舞えるようになっています。金庫であり、レジのような役割もあったのではと思います。
銭箱の穴は、現在の500円硬貨くらいの大きさです。アンティーク貯金箱としても使えますし、自分好みに磨けば、美しい木目を鑑賞したり、往時の商売人の仕事ぶりに想いを馳せることもできるはず。実用と鑑賞用とを兼ね備えた骨董品ならではの楽しみ方が広がります。
まだ道具類の出品は多くはありませんが、サムライオークションでは道具類もウェルカムなので、今後も積極的にPRしていきたいと思っています。
『道具』で検索しますと、現在は以下のような出品作品を確認できます。
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お時間のある時に、ぜひサムライオークションでお宝探しをお楽しみください。