「かるた」が嫁入り道具?

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。

映画やアニメでも大人気の、競技かるたが題材の「ちはやふる」というマンガをご存知の方は多いのではないでしょうか。競技かるたとは、かるたの一種である百人一首を用いた競技のことです。小さい活動を含めると競技人口が100万人を超えるスポーツ競技となっており、「畳の上の格闘技」とも言われるそうです。バシバシ叩かれてボロボロになる、そんな誰もが知るかるたですが、昔は惜しみなく財をつぎ込まれる高価なものでもありました。

かるたの歴史

トランプのようなカードのことをポルトガル語で「carta(カルタ)」と言います。そのカルタが、室町時代後期にキリスト教や鉄砲と一緒にポルトガル人によって日本に伝えられました。日本にはそれ以前から「貝覆い」という二枚の貝殻に絵柄を書いて同じものを見つける、という遊びがありました。この貝覆いとカードゲームであるカルタが融合され、日本独自のカード型のゲームとして「かるた」が誕生したと言われています。

惜しみなく財をつぎ込む

かるたが誕生した頃は遊ぶものというよりも、貴族が嫁入り道具として贅を尽くしたり、教養や観賞のためにコレクションするものでした。そのため、一枚の絵や縁に金箔を贅沢に使い、裏一面には銀を使用するなど細部にこだわります。また、かるたを入れる箱は職人が絵を描き、漆を塗った豪華なものに仕立て上げるなど、各分野のプロによってひとつのかるたが作られていました。そこに集約される財や技術からわかるように、当時のかるたは間違いなく美術品としての役割を担っていました。現代ではお正月に遊ぶ子どものゲームというイメージがありますが、昔は大人の嗜好品だったのです。

遊ぶだけではもったいない!

小さい頃よく遊んでいた、家の引き出しにしまってあるその「かるた」。年季の入ったものであれば、もしかするととても価値のあるものかもしれません。遊ぶだけではなく、鑑賞して楽しんでみてはいかがでしょうか。

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