初心者のための骨董・古美術用語シリーズ!

こんにちは! 初心者大歓迎の《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

美術品、骨董品を楽しむためにご紹介している基本用語集。不規則・不定期に掲載しています。今回は〈掛軸〉にまつわる言葉について、まとめてみました。ご参照ください。

【掛物:かけもの】

床の間にかけるように作られた書画のこと。掛軸は、掛物の一種です。仏画、浮世絵、山水画、花鳥画などのジャンルがあります。連作となる複数の画を同じ表装で仕立てたものを〈対幅(ついふく)〉と呼びます。床の間は本来、掛物や生花などを飾る日本独自の専用スペース。その建築文化が失われてきたことで、掛物を飾る機会が減っているのは、寂しい限りです。

【表具:ひょうぐ】

書画を飾るために、布や紙などによってつくられたベース、額に相当する部分。掛軸、屏風、ふすま、衝立、巻物などのことを指します。それらを仕立てることを表装(ひょうそう)といい、表装を仕事にしている人を表具師(ひょうぐし)と呼びます。

【本紙:ほんし】

掛軸や屏風、巻物などに飾る作品本体。書画の描かれた紙や絹のことを指します。鑑賞の中心となる対象物ですね。本来は、〈本紙〉が鑑賞のメインではあるのですが、掛軸などは〈表具〉も含めた全体を作品としてとらえる場合も多いです。

【上・下:じょう・げ】

掛軸の上の部分と下の部分。それぞれ、天・地とも呼びます。掛軸を床の間に飾った時、本紙が鑑賞の中心となって、違和感がないようにバランスをとるのが上・下の役割です。日本文化に特有の余白ですね。

【中廻し:ちゅうまわし】

掛物の上・下の間の〈本紙〉をとりかこむ部分を指します。〈本紙〉のバックに重なるところで、書画の印象に影響するのでとても重要なため、上等な〈裂(きれ)〉が使われます。

【風帯:ふうたい】

掛物の上部に上部の軸から下に向けて垂らす細い紐状の布のこと。一般的に〈一文字〉と同じ〈裂〉を使うことが多いです。

【一文字:いちもんじ】

〈本紙〉の上と下の部分に貼る幅の狭い〈裂〉のことを指します。面積は小さいのですが、〈表具〉の要といわれる大変に重要なポイントです。通常は〈中廻し〉や〈上・下〉よりも上等な〈裂〉を使います。上の〈一文字〉が、下の倍の幅で作成されます。

【八双:はっそう】

掛軸の一番上に付いている、棒状のものを〈八双〉または、〈半月(はんげつ)〉、〈表木(ひょうもく)〉と呼びます。多くの断面はかまぼこ形ですが、江戸中期以前のものには、三角形のものもあります。

〈本紙〉と同様に奥深い〈表具〉の世界。まずは、〈上・下〉〈風帯〉〈中廻し〉のスペースのバランスを評価すること、そしてそこで使われている〈裂〉を見て、自分なりの価値判断をすること。そんなところから、掛軸コレクションを楽しんでください!

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