【アートを感じること、信じること、考えること】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

見えないウィルスによって、人心の裏側を垣間見てしまうようなニュースが流れてきます。人々の恐怖心と身勝手さとが、せめぎ合っているような印象です。

小林秀雄は『万人のように考え、個人として信じる』と語っています。物事の本質は〈万人に共通のものとして考える〉、信仰や生き方などは〈個人として信じる〉というような意味だったと思います。魂とか祈りとか、答えがはっきりしないものは自己責任で信じればよいけれど、科学や法律などは、万人に共通の真理として考えられるべきです。

感染症については、科学的知見に基づいて冷静に考えて対処すれば、行動の仕方には、万人にとっての正解があるはずです。

それでは、アートについてはどうでしょうか?

アーティストによっては、表現の目的・意図があり、それが作品鑑賞の正解と考えてしまいそうですが、作品が作者の手を離れた瞬間に独自の人格を持ってしまう以上、鑑賞者の感受性に正解や不正解はない気がします。好きなものは好き、心が動かされる作品が、その人にとっては良い作品です。

もちろん、作品ごとの背景を知り、特に近代以前の絵画など、そこに隠されている情報を読み取るためのルールが存在しますので、それらを学んで作者の意図を理解することもアートの楽しみ方ですし、学びによって作品への理解が深まり、ある種の正解に近づいたと、感じられることもあるでしょう。

ただ、万人にとって同じ価値(正解)を持つ作品というのは恐らくないため、基本的にアートは、各人がそれぞれの感じ方で楽しめば良いのだと思います。

創作も鑑賞も、アートは自由であれ!

サムライオークションは、アートファンの皆さまの心を自由にする作品を、できるだけ多く公開したいと考えています! 

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