【初心者のための、骨董・古美術用語紹介!】

骨董・古美術の世界で使われる専門用語、俗語や隠語のたぐいについて、折りにふれてご紹介していきたいと思っています。

今回は、取引場面で使われる基本用語をとりあげます。

【相対・あいたい】

骨董商同士、プロ同士の1対1の商談、取引。骨董・古美術商の仕入れは、プロの入札市場が一般的ですが、一般の方からの売り込み、そしてこのプロ同士の取引からの仕入れがあります。海千山千のプロ同士なので、最終的には知識と経験がものをいう世界です。

・使用例▶『以前、あの骨董商から《あいたい》で贋物をつかまされた』など。同義語に【小向・こむかい】があります。

【後落款・あとらっかん】

無落款の書画に、後から落款を入れて、価格を高くすること。書画については、紙本か絹本か、制作された年代、傷み具合などとともに、落款についても本物かどうかで贋物かどうか、価格の妥当性が決まります。画の識別だけではなく、落款についての知識も大変重要です。

・使用例▶『あの暁斎は贋物だよ。《あとらっかん》だ』など。

【蔵出し・くらだし】

一般人のご家庭などからの売り込みがあり、初めて市場に出された骨董・古美術品などを指して使う言葉です。

・使用例▶『あの井戸茶碗は《くらだし》で、まだ値がついていない』など。

【古渡・こわたり】

室町時代から江戸期以前に中国や朝鮮半島などの外国から渡来した品のこと。貴重で高額な織物、陶磁器など。

・使用例▶『この《こわたり》は、なかなかいいけど、いくらなの?』など。

【裏箔・うらはく】

絹本の掛軸など、絵絹の裏側から、金・銀の箔をあてること。光の反射の影響で、書画が柔らかな印象になります。

・使用例▶『この掛軸は《うらはく》が良い効果を出している』など。

なかなか馴染みの無い言葉が多いですが、少しずつ吸収して、身につけていきましょう。サムライオークションは、骨董・古美術ファンを応援しています!

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