【圧倒的迫力に酔いしれる《東福寺展》】

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの井戸です。

先日、東京国立博物館にて開催されていた【東福寺展】に遊びに行ってきました。

「圧倒的スケール」「すべてが規格外」

これらのキャッチコピーだけでワクワクが止まりません。

本展での「圧倒的スケール」の象徴が釈迦如来 四天王像や仏手による木彫りの像たちです。広大さもさることながら彫りの細かさ、表情、衣類のしわ、指先のゴツさなど細部の細部にまでこだわり抜かれたクオリティに圧倒されました。仏手以外は撮影NGな為、写真はありませんが、四天王像などの目は砡でしょうか。命が吹き込まれており、力強い生命力を感じます。

焼け残りの仏手に至っては2m17cmもあるとのこと。手だけでこのサイズということは本像はどれだけのサイズだったのでしょうか…開いた口が塞がらないとはまさにこういうことを言うんだなと。

さて、順路は前後しますが、本展のもう1つの見どころが吉山明兆の五百羅漢図。ここは「すべてが規格外」の象徴と私は感じました。

明兆の羅漢図は全部で50幅。この時点で規格外です。更に14年もの歳月を掛け、総勢70人もの職人による大修繕は代え難い苦労があったことでしょう。

描かれている羅漢たちの神秘な表現や極彩色、毛線の細さの他に、みんなでお風呂に行ったり、剃髪をしたりと親しみを覚える描写が多数でとても楽しめます。中には漫画風な解説を入れたユニークな運営側の施策なんかもあったりしますよ。

本展は第1会場と第2会場で別れていますが、1会場辺り少なくとも2時間は滞在していられる程充実した内容です。

また、まだ春ではありますが、東福寺の絶景スポット通天橋を紅葉の景色で再現したフォトスポットも展開しています。夏を通り越して秋の装いですが、10月からの京都会場ではジャストタイミングで開催されますので、西にお住いの方は是非【東福寺展】に足を運んでみてください。

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