【アーツ千代田3331にて開催された「末広町蚤の市」】

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの井戸です。

先日1月15日(日)に行われた【末広町蚤の市】に遊びに行ってきました。
今回は半日(12:00~18:00)のみの開催で行われ、入場待機組も発生する大盛況な企画となっていました。

会場となる〈アーツ千代田3331〉は2010年に旧千代田区立練成中学校を改修して誕生したアートスポット。アート、建築、デザイン、歴史などのカルチャーの発信を行っている下町を代表するカルチャースポットとしてひらかれています。

校舎を改修しているだけなので、施設内も学校の面影そのままに、訪れた誰しもがノスタルジックに浸るポイントだと思います。

入口のインフォメーション右手には玄関口という意味がこもっているのでしょう、下駄箱が設置してあり、何十種類というアート展などのチラシが置いてあります。
(サムライオークションのチラシも置かせてもらったのでよろしければお手に取ってみてください。)

下駄箱を抜け、蚤の市の会場となる半地下へ階段を下ります。
…不思議ですね、利用していた学校ではないのに学生時代のシーンなど思い出してしまいます。

そんなことはさておき!

会場は2教室を使った14店舗で構成されていました。
人が多かったので写真撮影は自粛しましたが、各業者さん独自の感性に基づいたセレクトをしていて興味深く、生活骨董に対する需要の高さを認識しました。

そんな中、あるブースに金箔、銀箔があしらってある数枚の和紙のカードに目を奪われました。どういったモノか店主さんに尋ねたところ

「江戸期頃のカルタの中に混ざっていたモノで、どういう用途かは不明です。
ただ、見た目もお洒落だし持っていても飾ってもおもしろいんじゃないかなって思います。」

この言葉を聞き、私の中で引っ掛かっていたモノがほどけました。

従来の私は「〇〇は〇〇として使わなければいけない」と固定概念の塊のような感情がありました。が、違う見方、使い方、感性があるんだなと。

見方や感性を変えることによって、この和紙のカードの使いどころが沢山浮かんできます。もう使われなくなった古道具でも、持ち主のプロデュースでどんなモノにでもうまれ変わることができる。

蚤の市は”自分にはこういう感性はなかった!””こういう使い方もできていいね!”など発見と交流の場。そんな場所だと私の中で認識しました。

「常識からの逸脱」

この業者さんに出会えたことで、自分の殻が破れたそんな出会いに感謝です。ありがとうございます。この目線で他の商品を見ていると色々な想像ができ、時間を忘れとても楽しい催事になりました。

あいにく、今年の3月をもって〈アーツ千代田3331〉は閉館となり、長い歴史に一旦幕を閉じます。
現段階では、新たな施設の場所や内容は未定。何か情報があるとしたらSNSで告知されると思いますので、要チェックです。
長い間、お疲れ様でした。アーツ千代田3331のカムバックを楽しみに待ちたいと思います。

サムライオークションはこちら