【掛軸の歴史について】

こんにちは!《骨董品・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフの利休です。

掛け軸の誕生した時代や場所を知っていますか? また、日本にいつ何の目的で掛け軸が入ってきたのでしょうか。

掛け軸は、西暦265年〜400年あたりに中国で誕生したと言われています。仏像などを運ぶのは大変なので、いつでもどこでも拝めるように仏教徒の礼拝目的として掛け軸を利用したことが始まりのようです。

日本に伝わってきたのは飛鳥時代(593年〜710年)とされています。仏画の掛け軸が仏教を広めるための道具として日本に持ち込まれたようです。その後、鎌倉時代(1192年〜1335年)になり禅宗の影響で水墨画が流行るとそれに伴い掛け軸も流行るようになりました。室町時代(1336年〜1568年)になり、茶道が流行ると茶室の床の間を飾ることを目的とした観賞用の水墨画の掛け軸がたくさん作られるようになりました。茶道における掛け軸の重要性を千利休が述べたことにより、注目度がさらに上がったようです。

日本国内全体に本格的に掛け軸が普及するようになったのはその後の江戸時代(1600年〜1868年)となってからのようです。戦争などがほとんどない平和な世の中になってきて、色々な文化が栄えるようになりました。その一つに掛け軸もあったということです。この頃から安価な庶民でも楽しめる掛け軸も徐々に広まってきたそうです。 掛け軸を鑑賞するときはこういった歴史的背景を知っているとまた違った楽しみ方ができると思います。

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