【永遠のソール・ライター展:美術館「えき」KYOTO・2020年4月11日〜5月10日予定】

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

ソール・ライターがブームになっているようです。渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催された2回目の回顧展が、盛況の中3月8日に終了し、4月から京都の美術館「えき」にて巡回展示されます。

《▼美術館「えき」KYOTO・特設コンテンツ》

美術館「えき」KYOTO

ソール・ライターは、1950年代にファッション・フォトグラファーとして、当時最先端だったニューヨークの広告業界で大成功を収めましたが、58歳の時に突然仕事を辞めてしまいます。当時のアシスタントの女性の言葉からは、ある日の仕事現場でふらっと席をはずして、そのまま撮影現場に戻って来なかったそうです。それまで蓄積されていた広告業界への失望のようなものが、溢れかえってしまったのでしょうね。

その色彩感覚や構図、モチーフの切り取り方など、彼の写真そのものの魅力もさることながら、映画にもなっている彼のライフスタイルと言葉が、若い人の間で注目されています。社会的な名声や経済的な豊かさよりも、自らの気持ち、好きな生き方を選択する意志が共感されているようですが、本当の才能に恵まれたアーチストとはいつの時代でも、自ら意識せずとも、そのようにしか生きられないと、そんな風にも思います。アーチストをめぐる悲劇的なストーリーは沢山あります。

技術の進化で誰もが手軽に、魅力的な写真を撮れる時代になっています。同時に写真を身近なアートとして楽しむ人が増えているようです。フランス発のアート写真専門店も注目されています。

YELLOWKORNER

YellowKorner Japan | フランス発のアートフォト専門ショップ

サムライオークションには、まだ出品はありませんが、手軽に楽しめるアート写真の世界もなかなかに魅力的です。

【力強さに溢れる虎の日本画:神勇無敵】

【力強さに溢れる虎の日本画:神勇無敵】

こんにちは!《美術品・骨董品専門のオークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。

時代劇やお城見物などで、虎の日本画を目にしたことがある方も少なくないと思います。そんな虎の日本画を、ご自宅で楽しむのも風情があるかもしれませんね。

今回ご紹介するのは、江戸時代中期頃に呉春を祖とし、一大勢力となった四条派を学んだ三尾呉石(みお・ごせき/1885年~1946年)の虎の日本画、《神勇無敵》です。

《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FAN)

※ご紹介したオークション出品作品は、弊社が真作と保証するものではございません。

三尾呉石は、戦前日本一の「虎の呉石」と称えられ、わずか15歳の時に日本美術協会に初めて出品した際、時の農商務大臣金子堅太郎にその画才を認められました。そして岐阜の動物書家、大橋翠石の元に送られ、四条派を学ぶこととなりました。

四条派は写実性を探求していた、円山応挙の影響を色濃く受けており、三尾呉石の絵も繊細な写実を特徴としています。

東京勧業博覧会に《猛虎》で三等賞杯受賞、文展に《寒風猛威》《村芝居》で入選、その後も院展、文展、日本美術協会展出展に、数回にわたり入選するという活躍を見せました。

虎を専門的に描いていた三尾呉石は、トラの研究のために満州、朝鮮に寒帯の勇虎を、インド、アラビア地方に熱帯の猛虎を数年間、写生行脚しに行くなど、精力的に活動していました。

そんな三尾呉石が描いた虎の絵は、力強さに溢れています。

今回ご紹介している絵を拡大していただくとお分かりいただけると思いますが、虎の毛が一本一本丁寧に描かれており、毛並みが浮き立っている様子が、実に見事に描写されています。

今にも飛び出してきそうな虎の絵を、ご自宅で楽しまれてみてはいかがでしょうか。

【オススメ!SHOWCASE:今井映方の《金魚》】

こんにちは!《骨董品・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

皆さんは、金魚が人の手によって生み出された〈観賞魚〉だとご存知でしょうか?その起源は突然変異したフナであり、鯉と同様人間に憩いを与えるために水槽や池などで飼育されるペット用の魚です。

そんな金魚の優雅に泳ぐ一瞬の様を切り取り、茶室で楽しむための作品に描いたのは、今井映方(いまい・えいほう/1901〜1997年)です。

《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FANさん)

堅山南風 師事/今井映方「金魚」絹本 肉筆

※ご紹介したオークション出品作品は、弊社が真作と保証するものではございません。

今井映方は、長野県生まれ。1922年に堅山南風に師事するために上京しましたが、1944年に故郷の戸隠村に戻り、以降は53年間、96歳で亡くなるまで戸隠村の自然を見つめながら、創作活動を続けました。

大きな樹木を描いた作品が高く評価されていますが、今回出品されているのは金魚と朝顔。鑑賞用の魚であるからこそ、絵の中に閉じ込められた時間に美しさを感じます。大胆に描かれた朝顔の花とのコントラストが際立って、鑑賞者の目を否が応でも金魚に導きますね。

日本では、鎌倉時代にはその存在が知られている金魚ですが、夏祭りの金魚売り・金魚すくいと、そのイメージは夏ですね。俳句においても金魚は夏の季語になっています。涼し気な金魚が描かれた掛け軸は、日本の夏の夕涼みを楽しむのにうってつけだと思います。

気になった方は、ぜひサイトの紹介画像にてご確認ください。

【オススメ!SHOWCASE:朝比奈宗源の禅語】

こんにちは! 初心者大歓迎の《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

3月半ばにして、来週には桜の開花が予想され、もう花見が話題になっています。今年は冬らしい寒さを感じることもなく、温暖化が相当に心配されます。新型コロナウィルス騒動は、まだ落ち着きそうもありません。グローバル経済もリーマンショック級に影響を受けています。

明るい未来が見えにくい、そんな気分の時には《禅語》はいかがでしょうか?

今回ご紹介する作品は、臨済宗僧侶、朝比奈宗源(あさひな・そうげん:1891〜1979年)の禅語、肉筆の書画、掛け軸です。
《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FANさん)
臨済宗/朝比奈宗源:紙本 肉筆・水晶軸・タトウ箱

静岡県出身。32歳の時に日本大学の現在は廃部となった宗教系の学部を卒業後、京都の古刹、臨済宗妙心寺派大本山の妙心寺、そして鎌倉の名刹、臨済宗円覚寺派の大本山、円覚寺で修行し、1942年、51歳の時に円覚寺の住職となった僧侶です。

水戸黄門や大岡越前など、テレビ時代劇の題字を手がけたことで知られ、その書は高く評価されていました。

味わい深い墨跡と、何より書の言葉がわかりやすくて良いですね。お部屋にも飾りやすい、シンプルな装丁になっています。

どこにいても気の持ちようひとつで、楽しくも前向きにもなれる、大切なのは自分のありようである、そんな風にアドバイスされている気がします。

ますます不確実性が高くなり、未来の予見しにくい現代に、一服の清涼剤となる書画となっています。ぜひ、ご覧になってみてください。

【菱田春草の描く『黒猫』】

こんにちは!初心者大歓迎の《骨董・美術品専門オークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。

昨今、日本のペット数が犬を超えてトップに立つほど、猫の人気が高まっています。

なぜ、こんなにも猫は人を魅了するのか。

優雅な体つきに加えて、自由で気持ちのままに動く姿には、現代社会の人々の憧れが詰まっているのかもしれません。

そんな猫をモチーフにした絵画は多いですが、その中でも代表的な作品のひとつと言っても過言ではない、菱田春草(ひしだ・しゅんそう、1874年~1911年)の「黒き猫」を今回ご紹介します。 ただいまサムライオークションにて、貴重な肉筆の絹本が出品されています。

《作品はこちらです。出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FAN 様》

菱田春草は若い頃から絵画に高い才能を示し、東京美術学校でも一目置かれる存在でした。彼は学生時代から日本画を主軸としながらも恩師・岡倉天心をはじめ西洋美術の技法を積極的に学び、伝統と革新の対立から岡倉天心が東京美術学校の教授を辞して日本美術学院を創設した際も付き従っています。

かの有名な作品は、春草晩年の作。実は、モデル予定の美女の体調不良で、急遽題材にされたのがこの黒猫でした。偶然の賜物だったわけですね。木をバックにこちらを伺う猫の毛は、フワフワ加減が何とも言えないリアルさだと思いませんか?

これは春草が横山大観らと試み続けた、明治期の新技法・朦朧体によるものです。朦朧体とは、当時珍しかった西洋画の手法を日本画に取り入れたもので、輪郭をぼかして描くことで光や空気感の表現を可能にしたものでした。

本作品も猫の温かみのある毛並みと黒の存在感が目を惹き、脇の古木に飄々とした秋風を感じさせられます。

日々の生活の傍に、黒猫を佇ませてはいかがですか?

【《ピーター・ドイグ展》:東京国立近代美術館】

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新型コロナウィルスが猛威を振るっていますが、皆さんはお元気でしょうか? 世の中全体が少々過剰に反応しすぎではないかと思う今日この頃ですが、美術館まで軒並み休館です(T_T)。

本来なら、2月26日(火)から6月14日(日)まで、東京国立近代美術館にて開催予定だった企画展《ピーター・ドイグ展》も中止になっています。

《▼東京国立近代美術館内特設コンテンツ》
ピーター・ドイグ展

ピーター・ドイグ(1959年〜)は、スコットランド生まれの現代アーティストです。実際の風景や絵画、写真、時には広告のグラフィックスや自分の記憶など、さまざまなイメージをブレンドして、『ロマンティックかつミステリアスな風景』を描き出します。

ドイグは存命の画家なので、作品についてさまざまな情報を提供してくれます。例えば、日本の新聞に掲載されたニセコスキー場の広告写真をもとに描かれたのが〈スキージャケット〉(1994年/油彩、キャンバス/テート・ギャラリー)。俯瞰した位置から描かれたゲレンデに、豆粒のようになったスキーヤーがカラフルに描かれていますが、これがニセコの新聞広告写真から着想を得ているとは意外性があって、作品を楽しむ気持ちも広がります。

また、〈ラペイルーズの壁〉(2004年/油彩、キャンバス/MoMA)は、ドイグが育ったトリニダード・トバコの海岸線の壁を描いた作品ですが、小津安二郎の映画作品から影響を受けていると語られています。そう言われて鑑賞すると、小津調といわれる静謐な世界観を、たしかに感じる作品です。

展覧会の解説によれば、『画家の中の画家』と評価されているピーター・ドイグ。臨時休館は、とりあえず、3月15日(日)までとなっていますので、開館された際には足を運んでみてはいかがでしょうか。日本初の個展になります。

【オススメ!ジョン・レノン(John Lennon)「GIVE PEACE A CHANCE」自画像】

こんにちは!《美術品・骨董品専門オークションサイト》サムライオークションスタッフ井戸です。

かの有名なジョン・レノンが描いたサイン付きの自画像となれば、ファンはぜひとも手にしたいと思うのではないでしょうか。

今回は、サムライオークションに出品中のジョン・ウィストン・オノ・レノン(John Winston Ono Lennon、1940年10月9日-1980年12月8日)が描いた作品を、ご紹介します。

《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FAN)

ジョン・レノンは、イギリス出身のシンガーソングライター・ギタリストです。ビートルズにおいてヴォーカル・ギターなどを担当し、レノン=マッカートニー名義で作詞・作曲をしていました。ビートルズ解散後はソロとして活動し、主に小野洋子さんと活動していました。

1965年にMBE・大英帝国第5級勲位を受賞しましたが、のちに英国のベトナム戦争支持を理由に返上しました。

ジョン・レノンが反戦運動を熱心に行っていたことや、親日家だったということも有名ですね。

今回ご紹介している作品は、ジョン・レノンがソロ活動を開始して、間もない頃に描いたものと思われます。

1969年にジョン・レノンがプラスティック・オノ・バンド名義で発表した、ソロ・デビュー曲「GIVE PEACE A CHANCE」の文字も入っています。
自画像だけでなく、小野洋子さんも描かれており、貴重な作品といえるのではないでしょうか。

ジョン・レノンの味があるカラフルなイラストが、お部屋の雰囲気を変えてくれそうです。
来客者とこの絵を通して、話が弾むなんてこともあるかもしれませんね。

気になった方は、ぜひサイトでご確認ください。

【オススメ!SHOWCASE:鬼原素俊の『蝉』】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

ユーチューブを覗いていますと、写真のようなスーパーリアリズムのイラストを描くアーティストの皆さんが、制作工程を公開して称賛の声を集めています。確かに桁外れに高い技術を持っていますし、また書くスピードも速くて驚きます。

さて、人の心を感動させるのが写真のような絵画だとすれば、その制作工程の驚嘆を抜きにすれば、完成した観賞用の作品としては写真で良いのではないか、とひねくれたことも思ってしまいます。

写実主義の魅力、写真との違いについては、また別の機会に考えてみたいのですが、今回は鬼原素俊(きはら・そしゅん/1902〜1978年)の『蝉』をオススメ作品としてピックアップします。

《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FAN)
鬼原素俊:「蝉」/金泥 肉筆 扇面 紙本・合箱

この蝉のリアリティは、いかがでしょうか? 近くに寄りすぎてはいけないのです。印象派の絵画もそうですが、鑑賞に適した距離があるのだと思います。こちらの『蝉』については、2メートルほどでしょうか。夏の茶席は涼しげに振る舞うのが作法のようですが、客人が床間を見て、一瞬ぎょっとしてから微笑む様子が想像できる面白さですね。

近くで見ればこの蝉は、それほど描き込まれているわけではありません。それが、適正な距離感で見るとまるで今にも鳴き出しそうなリアリティ。お茶を嗜まれる方が、夏のお茶会だけに引っ張り出して使うのではもったいないです。印象主義絵画の好きな方には、ぜひオススメしたい一品です。

サムライオークションには、この他にも五感を刺激する作品が出品されています。

美術ファンの皆さま! ぜひサムライオークションの作品ページをご覧ください。

棟方志功を知ろう!

棟方志功(むなかた しこう、1903年(明治36年)9月5日〜1975年(昭和50年)9月13日)は、日本を代表する板画家の1人であり、20世紀の美術を代表する世界的巨匠の1人でもあります。

1903年(明治36年)9月5日に青森県青森市で生まれ、少年時代から絵が好きだった棟方志功は、18歳の時に見たゴッホの絵画「ひまわり」に感動し、「ゴッホになる」と芸術家を目指したそうです。

21歳で東京に上京し、油絵の道を目指すも、コンクールに落選する日々が続きます。そして、彼は新しい道を模索し始めた時に出会ったのが、板画(版画)の道でした。

30代で自分の作品が売れ始め、大作「釈迦十大弟子」などを制作。

40代では、ルガの国際版画展で優秀賞を受賞するなど数多くの受賞歴を作りました。

50代では、サンパウロ・ビエンナーレで国際版画大賞を受賞したり、ベネチア・ビエンナーレで国際版画大賞を受賞したりし、一気に世界のムナカタとして脚光を浴びました。60代では、自伝「板極道」を出版したり、横27m縦1.7mという世界最大の版画「大世界の柵」を完成させ、文化勲章を受賞しました。

70歳のときには、版画と肉筆画を融合させていったのですが、72歳でその生涯を閉じます。

現在でも、海外からの人気も高く、世界中にコレクターもたくさんいます。サムライオークションでも、棟方志功の「鬼ごっこ」が販売されています。是非そちらもチェックお願いします。

《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FAN)

【オススメ!SHOWCASE:中島多茂都の『冬山』】

こんにちは!《骨董・美術品専門のオークションサイト》サムライオークションです。

オススメ作品のご紹介シリーズ、今回の一品は、中島多茂都(なかじま・たもつ/1900〜1970年)の『冬山』です。

《▼作品はこちらです》(出品者:マサレオsuZuki@なんでも鑑定団FAN)
中島多茂都:「冬山」/紙本 肉筆

中島多茂都は、静岡県出身。前田青邨(まえだ・せいそん/1885〜1977年)に師事し、その後、院展を中心に出品を続け、戦後にはその独特の点描画が受け入れられ『伊豆の玄岳』や『仙石原村』など、数々の受賞を重ねていきます。

カラフルな点描ばかりではなく、墨で描かかれた作品も人気が高く、特に晩年は山を多く描いています。今回の出品作品『冬山』も、地元の静岡でしょうか、日が落ちたばかりの雪山の風景が、やわらかなタッチで描かれています。

冬山というモチーフもそこから醸し出されるおだやかな雰囲気も、一般的なご家庭のリビングに違和感なく飾ることができます。床間がなくても、表具を自分で横位置にアレンジすればOK! モノトーンの日本画をテーブルの近くに掛けてみれば、新鮮な気分になること間違いありません!

興味のある方は、ぜひともご入札をお願いいたします!

サムライオークションには、個性的な書画・掛け軸がたくさん出品されています。お値打ち品も多いので、ぜひ作品ページにアクセスしてご確認ください。