【牧水 真筆 肉筆 短歌 色紙】

若山牧水は、明治から大正を生きた歌人です。自然と旅とお酒をこよなく愛した人物で、多くの歌を残しました。牧水の歌碑は全国に約300基あるとされ、それだけ多くの土地を彼が旅したことと、歌の人気がうかがえます。

牧水の作品には自然の美しさを透明感ある表現で描写したものが多く「自然主義文学」と呼ばれています。また牧水は文才に優れており、短歌の他には紀行文や随筆も有名です。


また、この歌の出典は「路上」です。

 

「路上」は、牧水が26歳で出版した第四歌集です。牧水は25歳の折に大失恋をしていて、それが元で体を壊し信州で静養していました。「路上」にはその時期に詠まれた歌が多く収められています。

牧水は「路上」を自分の生活の陰影だと語っており、失恋の相手との関係修復が見込めないことへの諦めや失意の気持ちなどを、しみじみとした寂しさを込めて短歌で表現しました。


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