【慶応四年 勘定方誉の算盤】 伝世品 起倒流柔術指南極め
・ 慶応四年は一月に戊辰戦争、九月八日に明治改元となった江戸幕府最終年
・ 室町時代に中国から伝来以降、珠数は「梁上に2つ梁下に5つ」であり
「梁上に1つ梁下に4つ」は昭和10年の文部省令以降となるが、本品伝世に相違なければ
幕末勘定方では速算向きに、不用な珠を取り除いた「上1つ、下4つ」が使用された証左となる
概寸 : 30.3×6.1cm(幅一尺)
重量 : 112g、付属品込み185g
裏書 : 「勘定方」朱書き
極め : 「慶応四年夏勘定方が襲れ此の難を救った誉のソロバンである」
「起倒流柔術指南 山口九左衛門義永」
産地 : 日本
時代 : 慶応4年(1868)
状態 : 時代入るも良好
付属品 : 極め書札
◎ 起倒流柔術 ・・・ 江戸初期に開かれた柔術で講道館柔道の基盤となった流派。
◎ 山口九左衛門義永 ・・・ 未詳